タイ駐在中に英語でMBA目標を設定!
卒業後に実感した自分の変化と喜び
中村和歌子さん
Wakako Nakamura
52期生(2018年5月入学~2021年2月修了)

タイ駐在で痛感した文化の違いと言葉の壁
ビジネスをもっと広い視点で捉えたい。タイ駐在時に感じたこの思いが、MBA取得のきっかけであり、今の私の礎になっています。
新卒で食品メーカーに就職し、タイに駐在していたときのこと。当時は、健康食品のマーケティングや製造工程のプランニングなど、主に事業開発に従事していました。日本でも同様の業務経験があったものの、現地の法律や仕事の進め方はまるで異なり、文化の違いも大きく、戸惑うことばかりでした。最も大変だったのは、言葉の壁。意思疎通が困難な場合もあり、海外で仕事をするには、ビジネスの知識はもちろん、高い英語力が求められるのだと痛感したのです。
「ビジネスを俯瞰的に見るスキルと、ビジネスに役立つ英語力を身に付けたい!でも、何から始めたらいいんだろう?」と模索していたところ、「これだ!」と思ったのがMBAです。実は、タイに行く前からMBAに興味をもっていたのですが、資金的な問題で一度は断念。でも今回は、資金も準備でき、帰国に合わせて勉強を始めようと思っていたのでタイミングもばっちり。仕事と勉強の両立はきっと大変になると思っていましたが、私は何か目標を立てた方が勉強もはかどるタイプなので、「MBAのコースを受講して、必ず卒業する!」と目標を定めました。
自分に合った学びのスタイルを探して
駐在を終え、日本に帰国してから早速、学校探しを始めました。まず、重視したのがフルタイムで働きながら効率よく学べることです。仕事を継続するためには、通学よりもオンライン授業の方が合っていると思っていました。次にこだわったのが、英語で受講することです。タイ駐在の際、ビジネス英語の重要性を感じていたことと、いつか英語環境でビジネスができるチャンスがあったときに役立たせたいとの理由から、海外MBAを選びました。
色々な学校を比較検討した結果、出合ったのがBOND-BBT MBA(以下、BOND-BBT)です。自分に合ったカリキュラムであることはもちろん、学費が科目ごとに支払えるため、経済的な負担を分散しながら無理なく学べる点にも魅力を感じました。また、説明会でスタッフの方が非常に丁寧に対応してくれたことも安心感につながりました。「ここでなら楽しく頑張れそうだ」と感じ、入学を決めました。


オンラインで効率よく学習し、
タイムマネジメント能力が向上
入学後は、勉強時に集中する時間が大切になります。そこで私は、勉強時間を確保できるよう生活全般を見直しました。まず、仕事の昼休みを勉強時間に充て、プライベートの予定は抑え気味にして、勉強時間を確保。おかげで、仕事と生活のバランスを崩すことなく、MBAの勉強に取り組むことができました。この経験を通じてタイムマネジメントの意識が高まり、今でも集中して仕事に取り組む習慣が身についています。
オンライン授業も多くのメリットがありました。講義の録画を、いつでも、何回でも視聴することで理解を深めました。自分が納得できるまで根気強くリピートすることで、不安だった英語も少しずつ聞き取れるようになり、自分の成長を実感する機会も増えていきました。オンラインであるという自由度の高さは、仕事と両立するために、効率的な受講方法だといえます。
仲間づくりはSNSコミュニティを活用
BOND-BBTのメリットを語るうえで、仲間の存在は欠かせません。私は科目ごとにSNSでコミュニティを作り、仲間同士で課題の締切を共有したり、分からないことを相談したり、講義に関する情報交換をするなど大いに活用しました。特に忙しい時期には、このネットワークに助けられましたね。仲間とのコミュニティができる以前、私は「授業に追いついていないのは私だけなのでは?」と、孤独と不安でいっぱいでした。でも、仲間とつながり、色んな悩みや不安を共有し、励まし合ううちに、「みんな同じように悩んでいるんだ」と安心でき、仲間意識も芽生えました。困っていれば、すぐに手を差し伸べてくれる仲間がいるのは心強いもので、「一人ではない」という安心感が、学び続ける支えになりました。また、現地の先生もフランクな方が多く、日本の生徒に慣れているので、私が分からなかったときは、片言の日本語をまじえながら教えてくれました。
実は、入学当初は「勉強に集中すること」を優先し、仲間づくりは重要視していなかったのです。それが、気づけば、BOND-BBTを通じて心強い友人がたくさんでき、卒業後も仲間たちの繋がりは続いています。「オンラインだと仲間づくりができないのでは?」と思う人もいるでしょう。でも、私はオンラインだからこそ、コミュニティ内で発言しやすいと感じましたし、むしろ、つながりは広がっていくと実感しています。

充実した「STUDY TOUR」と、感動的な現地での卒業式
BOND-BBTの日々の中で、特に印象に残っているのは、現地で学ぶ「STUDY TOUR」です。たくさんの課題が出たので勉強も大変でしたが、そこは青空まぶしいゴールドコースト!コアラを抱っこしたり、観光地を巡ったりと、上手にリフレッシュしながら、メリハリをつけて勉強しました。また、これまで画面越しでしか会えなかった仲間たちと実際に顔を合わせたのも嬉しかったですね。

もうひとつ、思い出に残っているのが卒業式です。実は、私の卒業時期はコロナ禍だったため、卒業式はオンラインだったのです。どうしても本物の式に参加したかった私は、1年後、現地のBOND大学の卒業式に飛び入り参加させてもらいました。ガウンをまとい、角帽をかぶり、学部ごとのカラフルなスカーフを身に付けた卒業生たち。名前を呼ばれてステージに登る姿は圧巻でした!「一人ひとりにどんなドラマがあったんだろうな」と、自分の経験に重ねつつ、「私もこれで卒業できた!」と、清々しい気持ちになれました。私の要望を快く叶えてくれたBOND-BBTスタッフの方には、今でも感謝しています。




卒業後、自分の変化に喜びを感じて
MBAを取得した今、自分の中に芽生えた変化を感じています。
まず、「どんなことも挑戦しよう!」という思考に変わりました。
在校当初は、食品メーカーの営業職だったのですが、自分にはあまりフィットしていないと感じ始めていたのです。クラスメイトたちが、転職をキャリアアップにつなげているのも刺激になり、自分が本当にやりたいことに挑戦しようと思い、EC業界への転職を決断しました。
仕事においても、より一層、意欲を持ってチャレンジするようになっています。社内公募に立候補し、営業職からストラテジー部門への異動も実現することができました。今では会社全体の戦略に関わるようになり、MBAで修得した知識を生かす機会も増えています。役員から「どう思う?」と業務に関する意見を求められることもあり、MBAホルダーとして認められているのだと自信につながっています。
また、人に対する見方も変化しました。
基になっているのは、「ピープルマネジメント」の講義です。組織の中で人を強める手法を学んだおかげで、これまで関わりのなかった人事の分野にも興味が広がり、書籍を読むようになりました。今後は、新たな領域で会社に貢献できるようになると思うと楽しみが広がります。
こうした自分自身の様々な変化は、BOND-BBTでの学びがあったからこそ芽生えたものであり、私自身、大きな喜びを感じています。これからも、意欲的に、挑戦し続けたいと思っています。
MBAは自分の可能性を広げる一歩に
今、私が勤めている会社には、MBAのスカラシップ制度が導入され、補助金が受けられるようになりました。こうした社内の取り組みもあり、MBA取得を考えている同僚たちから相談を受ける機会も増えてきました。そんなとき、私は「早く取得したら、それだけ長い期間、MBAのスキルを仕事で生かせるよ!」と背中を押すようにしています。なぜなら、MBA取得は、私の人生をより豊かで満ち足りたものにしてくれたからです。
ビジネスを学びたい人はもちろん、「自分にもっと自信を持ちたい」「新たな強みを見つけたい」——そんな思いを抱えるすべての人に、ぜひ挑戦してほしいです。迷いや不安を感じている今こそ、MBAという扉を開き、自分の可能性を広げる一歩を踏み出してほしいと思います。
