マインドセットの変化×ビジネス言語の修得
グローバルで活躍できる人材へ
陳明さん
Ming Chen
63期生(2022年1月入学~2024年10月修了)

すぐに勉強を始めたい!迷わずBOND-BBTへ
「ビジネスの専門知識を身に着けたい。そのために、もっと勉強をしたい」。これが、私が長年抱えていた課題であり、MBA取得を目指した理由です。私は大学で日本語を専攻し、卒業後は日本の自動車メーカーの中国法人に勤めました。主に中国市場での新規事業立ち上げの立案と実行に従事しました。
転機が訪れたのは6年目のこと。日本の電器メーカーの経営企画部への転職が決まったのです。全社プロジェクトに携わることが多く、PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)の役割を担いました。社内の関係部署との交渉が多く、会計、マーケティング、法務など、プロジェクトごとに幅広い知識が求められました。しかし、私には専門知識が乏しく、自分の力の無さを痛感しました。ビジネスの専門知識を身に着けるため、自分では、簿記の資格を取ったり、会社のマーケティング研修を受けたりと勉強は続けていたのですが、仕事では学習の効果をすぐ実感できませんでした。
そんなとき、知り合いから聞いたのがMBAです。定期的に学習する習慣ができ、体系的にビジネスを学べるとあって、私にぴったりだと感じました。BOND-BBT MBA(以下、BOND-BBT)を知るきっかけとなったのは、同じ会社で働く先輩社員の存在です。仕事のできる優秀な先輩で、彼女はBOND-BBTの修了生でした。「私も彼女のようになりたい」という憧れの気持ちと、「早く勉強したい!」と向上心が芽生えたこともあり、迷うことなく、BOND-BBTを選択しました。

BOND-BBTに魅力を感じた2つの理由
私がBOND-BBTに魅力を感じたのは、主に2つの理由があります。
まず、授業がオンラインのため、仕事を続けながら無理なく学ぶことができます。キャリアをあきらめることなく勉強ができるのは重要な点でした。次に、英語で学ぶ環境であることです。今後のキャリアにおいて英語は必要になると思っていました。しかし、普段はなかなか英語を使う機会がなく、これをきっかけに、英語を勉強したいと思っていたので、英語でMBAの取得に挑戦しました。
クラスメイトから刺激を受けた濃密な2年間
入学は2022年の1月。コロナ禍で勉強の時間も確保できると考え、すぐに手続きをはじめました。
授業内容は、期待以上に刺激的で、実践的でした。最初の頃はグループワークや毎日のディスカッションで発言するのに必死でしたが、自分なりに調べた内容をAirCampus®へ投稿して、クラスメイトからのリアクションがあったときは嬉しくて・・・小さな達成感を感じることもありました。
クラスメイトは努力家が多く、様々なスキルを有した人との出会いがたくさんありました。グループメンバーで意見を述べ、ディスカッションが難航するとき、いつも誰かがまとめ役を買って出てくれて、議論が前進したという経験が何回もありました。「これが本物のリーダーシップだ!」と感心しました。リーダーシップのスキルは、研修を受けたり、知識を習得しても、すぐ身につくものではありません。しかし、クラスメイトの中には、すでにリーダーシップのスキルをもったロールモデルが存在していたのには驚きで、刺激をたくさんうけました。
また、同じ中国の人たちによるコミュニティにも助けられました。授業のこと、キャリアのことなど、悩みを相談し合ったり、日本での生活に関する情報交換をするなど心強い存在でした。同じ境遇で学び、働く仲間がいる安心感は、厳しいMBAの日々において、想像以上に大きな支えとなります。優秀なクラスメイトに巡り合えたことで、学びに対する意識が変わり、濃密な2年間を送ることができました。


工夫した学習方法
勉強は、主に週末に集中しました。半日は勉強して、半日は息抜きにあてるなど、上手にリフレッシュできるようタイムマネジメントを意識しました。また、英語学習で心がけたのは、英語のテキストをたくさん読むようにしたことです。先生の講義の録音を何回も繰り返して聞くことで、ヒアリング力も自然と向上したと思います。特に意識して英語の勉強をしたことはありませんが、実際、英語に向き合ってみると、「英語って難しくない!」と感じるようになりました。
英語が通じる嬉しさを実感した「StudyTour」
MBAプログラムの一環として参加したStudyTourは、私にとって挑戦でした。当時は、英語に対して苦手意識があったので、「現地での授業についていけるのか?」「私の英語が通じるのかな?」と不安でいっぱいでした。しかし、実際に参加してみると、「思ったより通じる!」という感覚が得られたのです。プレゼンテーションでも、完璧な英語でなくても、伝えようとする気持ちがあれば相手は理解してくれるのだと感じました。
初めて行った英語圏の国オーストラリアでは、陽気な町並みに、自由なカルチャーにも大いに魅了されました。


MBAの学びは仕事にもマインドセットにも好影響
卒業する少し前、私は仕事でキャリアチェンジが実現しました。以前から希望していた商品企画部門へ異動することになったのです。自社の商品がどのように作られ、どのように顧客に届くのか、「製品が生まれる過程を知りたい」という思いと、「経営企画部で積んだ全社視点を、実際のモノづくりの現場で活かしたい」という展望ももっていました。
現在、商品企画部での仕事は、MBAでの学びが随所に活かされています。
戦略的な視点をもって商品を開発するという考えは、MBAでの学びから生まれたものです。もし、勉強をしていなかったら、ただ商品を生み出すことしか考えなかったでしょう。
BOND-BBTでの学びを終えて気がついたことは、マインドセットが変わったことです。これまでの私と比べて、「自分の役割をこなす」という姿勢から、今では「もっと深く知りたい、広く学びたい」と思えるようになりました。自分の知らない業界や世界の情報も積極にキャッチアップしていきたいと思えるようになったのは、やはり、MBAでの学びが原動力になっていると感じています。
日本でMBA取得を目指す外国籍の方へメッセージ
外国で働いて、どうしても「自分の母国語には叶わない」という言語上の弱みがあります。それを乗り越えて、だれとでも共通のプロのビジネス言語ができるようになったことで、弱みを強みに変えました。その結果、どこの国でも自分にとって納得のいく働き方ができるようになり、グローバルで活躍できるチャンスを手に入れることができると思います。
