close

教員・修了生の声

教員・修了生の声

修了生の声

思考を柔らかく。
考えを止めない大切さを学んだ。

川北知子さん

Tomoko Kawakita

プレトリア大学日本研究センター(JICA専門家)

川北知子さん

埋もれそうな自分をどうにかしたい。
そう思い、挑戦したMBA。

「ビジネス業界での経験はありません。そんな私でも授業についていくことはできますか?」。BOND-BBT MBAを受講するか悩んでいるとき、事務局の方にそう相談しました。大学を卒業してから独立行政法人職員として、フィリピンの農業プロジェクト、アフリカ・中近東からの研修受け入れ、国内のNPO・NGO団体、自治体との連携を総括する部署などにおりビジネス経営とは距離のある仕事に従事していました。そんな私が、BOND-BBT MBAに取り組もうと思ったのは、育児休暇明け。子育てをしながら好きな仕事もやりたいと意気込んでいたのですが、時間の制約もあり、想像していたように働くことがなかなかできませんでした。そんな中、周囲の同年代の人々はより難しい仕事にチャレンジしさらにに成長しているのに、自分はいつまでも同じ立場。すごくモヤモヤした気持ちでいたと思います。このままではよくない。モヤモヤを打開したい。既に40代に入っていたこともあり、退職後の進路も視野にいれ、何か自信につながるものがほしいと思いMBAに挑戦しました。初めは営利業界での経験のない私が授業を理解できるのか、ついていけるのか、不安がありましたが、最初のマーケティングの授業でそんな思いは吹き飛びました。不安よりも面白くて夢中になる気持ちの方が勝っていました。ビジネスにおける価値の提供は、人を、社会を豊かにするものである、そんな当たり前のことを今更ですが実感できたことは非営利業界が長かった自分にとっては大きな学びでした。
ここで学ぶことは絶対に役に立つ。そう確信し、子育てをしながら受講する日々がスタートしました。

非営利団体にこそ、必要とされるMBA の学び。

現在は、南アフリカ共和国のプレトリア大学、日本研究センターに日本政府から派遣され勤務しており、設立から5年目を迎えたセンターの運営指導にあたっています。学術研究交流の促進、日本文化・社会に関する情報発信、日本語講座の運営などを通じ、サブサハラアフリカで唯一の日本研究センターとしてどのような価値提供ができるのか、模索をしながらの日々です。現在は大学の5か年計画に整合する日本研究センター独自の5か年戦略計画を策定中で、まさにこのセンターが提供する価値を再考し、組織のビジョン・ミッションを建て直している最中で、マーケティングや経営戦略を通じて学んだことが役立てられていると思います。大学ですので、非営利団体ではありますが、独立採算を目指す組織として持続可能な運営を目指すのは非常に難しいことですが、学んだフレームワークによる課題の見極めと、既存の思考にとらわれない発想で、社会への価値提供を考えることにワクワクできるのはBOND-BBT MBAで勉強してきたことの成果だと思っています。またスクーリングでクロスカルチュラルマネージメントや交渉学で学んだことについてもバックグランドの違う職員や教員の皆さんと一緒に働く土台となり、当地では随分助けられています。最近では日系企業で働く南ア人の従業員に対する「日本の働く文化や習慣」に関する研修の企画依頼なども受けており、学んだことを活かす機会が増え今後の展開が楽しみです。
「自分自身の考え方をまずは疑う」。学んだことで一番大きかったのはこれだと思います。思考を柔らかく保つのは運動と同じで日々の訓練の賜物であることをこのプログラムを通じて学ばせて頂いたと思います。

—勉強のスケジュールは?
子供が小学校に入る頃に就学を検討した為、通学しながらの勉強は難しいと感じ通信制のBOND-BBT MBAを選択しましたが、卒業に要する期間は焦らずに、一科目ずつ受講するなど、子育てと仕事とのバランスをとりながら自分のペースで卒業まで勉強を続けることができ、このプログラムを選んでよかったと思いました。 実際のタイムスケジュールについては仕事と家事が終わる22時ごろから勉強を開始することもあれば、一旦睡眠を取り早朝3時に起きて出勤前に勉強することもありました。また通勤途中の時間、昼休みなども利用しました。
—モチベーションの保ち方は?
新しい知識を得ること、また年齢、業界の違いに関わらず参加者が同じ立場で議論ができることがとにかく楽しく、一見大変そうなタイムスケジュールにもかかわらず、モチベーションを保つということをあえて考える必要はありませんでした。社会人となっての学ぶ機会は本当に貴重だと思います。それまでの職務経験の中で、なにげなくやり過ごしていたことから、疑問に思っていたことなどを改めて客観的に見ることができるようになったこともあり、日々の業務に対しても心情的には少し余裕をもって臨めるようになったかもしれないと思います。自分の中で生じる違いを感じ始めることができるようになればなるほどモチベーションは自然と保てるのではないでしょうか?
修了生の声 一覧