BLINCAMという、
新たなカメラの領域を築きあげる。
高瀬昇太さん
Shota Takase
33期生(2012年1月入学~2014年10月修了)
株式会社BLINCAM CEO
まばたきで写真を撮る。
まばたきで瞬時に撮る。収めたい瞬間を必ず撮ることができる。ようやくイメージしていたカメラ「BLINCAM」を世に出せるようになりました。もともと、写真好きが高じて「BLINCAM」を開発したわけではなく、娘が生まれ、写真を撮る機会が増えたことがきっかけになっています。撮りたい瞬間になかなかカメラを構えられない。まばたきをするくらい気軽に撮ることができたらな。といった自身の父親としての願望がアイデアのベースにあります。きっとニーズがある。そう思い、世に送り出すために会社を設立。起業から約2年が経ち、ようやく一般販売まで漕ぎつけることができました。カメラ業界は大手企業ばかりで参入の余地がないように見えますが、大手企業が狙えないニッチな要望を満たすアイデアがあれば可能性はあるように感じています。まだまだ始まったばかりです。「BLINCAM」で撮影した素材を提供するなど、新たなサービスの展開も進めています。長く続いてきているカメラの歴史に、「BLINCAM」という新たな領域を築いていきたいです。
学び、出会いから刺激を受け、
エンジニアから経営者へ。
今はCEOを務め、企業・製品の戦略や経営を考える立場にありますが、元々は、IT会社のエンジニアです。お客様の課題に対し、自分たちの技術を活用した課題解決をおこなってきました。しかし様々なプロジェクトを経験する中、次第に、経営や全社目線で課題を分析し、本質的に解決する提案をできるようになりたいと思い、MBA取得に挑戦しました。受講を振り返ると、戦略とイノベーションの授業で取り組む国内外の企業に現在進行形で起こっている課題を最新事例として取り上げて学ぶ「RTOCS(Real Time Online Case Study)」は、実際の経営や起業に通ずる学びがたくさん詰まっていました。ディスカッションで自分では気づかないポイントを指摘してくださる講師陣の視点・解説は、発見が多く、いつも思考を一段深めてくれたのを覚えています。たくさんの人に出会うこともでき、考え方も変化していきました。そのひとつのきっかけに、同期生の紹介で参加した起業体験イベント「スタートアップウィークエンド」があります。起業を志す人たちに出会い、自分も「BLINCAM」のアイデアで挑戦してみたいと思うようになり、起業に踏み切りました。当然、不安もありましたが、BOND-BBT MBAでの学びがあったからこそ挑戦できたと思っています。特に、アントレプレナーシップの授業で学んだ新規事業戦略の知識には助けられました。また、いまの会社のメンバーにはMBAホルダーが多く、共通の理解があれば話が早く進むということも実感できています。この仲間とともに「BLINCAM」というアイデアとプロダクトを持って、グローバルにチャレンジしていきたいです。
- —勉強のスケジュールは?
- 仕事終わりや休日など、空いた時間を見つけては受講していました。オフィスで昼休みに受講することもありました。仕事が忙しい時期は、単位を減らすなど、自分のペースで進めました。
- —モチベーションの保ち方は?
- 知り合いが増え、いろんな考え方を吸収するようにしていました。自分でも、イベントを企画し、ネットワークをひろげる場をつくっていました。仕事も勉強も、やりたいことを見つけ、自ら動くことが大切なのかもしれません。