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教員・修了生の声

教員・修了生の声

修了生の声

悔しい経験をバネに、家族や仲間に支えられ、仕事をしながらMBAを取得

川根靖弘さん

Yasuhiro Kawane

川根靖弘さん

営業職の傍ら、MBAへ新たなチャレンジ

私はいまもMBAを志したキッカケ・原体験をハッキリと思い出せる。あれは28歳の時、初めての海外出張、スペインはマドリッドでのGlobal営業会議でのこと。日本代表として参加したものの、英語力不足から日本の成功例をアピールしきれない、40名ほどを前にした各国代表スピーチの場では質疑応答が怖くてスピーチ後にそそくさと壇上から退散、ネゴシエーションのトレーニングでは他国代表達のロジックの通った主張にボロ負け、国としての売上や貢献度は日本の方が高いのにも関わらずその逆の状況にある他国代表達の堂々たる存在感に萎縮しっぱなしの5日間…いまも昨日のことのように鮮明に覚えている。

合間合間に彼ら彼女らに質問した。「あなたはどんなことを学んで、どんなキャリアを積んで、いまの姿があるのか?」と。回答の多くにMBA、 PhD、 Global 企業を渡り歩いてのスキルアップ…私は痛感した、「あぁ、私がいるこの場所は、あのくらい強いのが当たり前なのだな、最低限必要なものなのだな、Global で自由に働きたいなら、やるしかないな。」これが私のMBAを志すキッカケ・原体験となった。

自分のペースで学べる柔軟性

マドリッド出張から帰国して即、各MBAスクールの資料を取り寄せた。私の置かれていた状況は、きっと多くの検討者と同じではないかと思う。仕事は辞められないし休めない、土日祝に登校必須は難しい、国内出張が多いためオフラインのみはキビシイ、英語で学ぶ機会は大歓迎だがすべて英語だときっとついていけない、せっかく多大なコストを投じるのなら海外でも通じるMBAを…そうやって辿り着いたのがBond BBT Global Leadership MBAプログラムだった。検討者説明会にて今もお世話になっている大先輩方のお話を聞き、入学を決意したもののイベントのタイミングは重なるもので、29歳で結婚、30歳で長女誕生、ようやく3年後の31歳で入学、晴れて”社会人・父親・学生”の三足の草鞋となった。そもそも家庭や仕事のことを考えると、離職や休職といった生活を大幅に変えて学生になるという選択は当初から想定していなかった。また、営業職という仕事柄、突発的な仕事や国内出張も発生することがあり、毎週の通学が義務づけられておらず、かつ受講自体に柔軟性のあるプログラムを探していた。Bond BBT Global Leadership MBAプログラムは、ほぼ全てがオンラインで受講でき、自分のペースで学べる環境が整っていた。定期的な通学がない為、出張などの仕事との兼ね合いもスムーズに調整できたことも大きい。MBAを志すことを決めたマドリッドの経験から、取得するなら必ず海外MBAと心に決めていた私には、ここしかなかった。

英語力の向上

包み隠さず申し上げると、もしも100%英語で提供される科目のみのMBAプログラムを受講していたならば、私のMBA取得は難しかっただろうと思う。昔から英語は好きであったものの、入学当時のTOEICのスコアは600点程度。これは卒業要件の一つであるBond大学現地でのStudy Tourの参加要件にも満たないレベルであった。英語力向上の為、講義履修と同時並行して、TOEICのスコアアップにも励んだことは言うまでもない。英語力にチャレンジはあった一方で、履修科目の約半分が英語科目であったBond BBT Global Leadership MBAプログラムでは、英語で学んだ方が理解の深まる科目は英語で設定されており、その逆は日本語で設定されているという大変ユニークなものであった。各科目を最適な言語で学べたことは誠に有益であったと思う。例として“Accounting”を挙げるならば、日本語の“会計”の教科書には、英語から日本語になんとか訳したような専門用語が多く並んでいた一方で、“Accounting”ではシンプルな英単語が並んでおり、ダイレクトに理解することができた。このように直接英語で学んだ方がスムーズな場合があると気づいてからは、英語で学ぶということへのハードルが多少下がったように思う。また、特に英語科目においては修了した先輩や同期生との勉強会を開催し、互いに教えあうことで卒業まで一つも落とさずに履修することができた。

Study Tourの意義

卒業要件として2度の現地Study Tourへの参加が義務付けられているのが、このプログラムの魅力だと私は思う。初回参加時は、あまりの緊張に英語でのプレゼンテーションで非常に悔しい思いをした。翌年2回目のStudy Tourに参加した際は、前年同様に共に参加した同期メンバーからも英語力の成長への言葉をもらうことができ、また自身でも成長を実感することができ、1回目のリベンジを果たすことができた。Bond大学のキャンパスがあるGold Coastの気候や人の温かさ、そしてBond大学自体の美しさはぜひ現地で体感いただきたいと思うが、Study Tourに参加することでBond BBT Global Leadership MBAプログラムの良さを改めて実感できると思う。Study Tourを「義務だから行かなければ…」ではなく、「よし、行ける!!」とポジティブに捉えることで、Study Tourがより意義のあるものになるのではと私は思う。

多様性から生まれるアイデア

科目によっては、個人のレポート提出や試験合格だけでなく、4~5人程度のグループで協力して成果物を出すものがあった。メンバーそれぞれが強みを生かして一つの成果物を作るが、自分では当たり前だと思ってやっていることが、他のメンバーとっては“得難いもの”であったことが少なからずあった。このような自分の強みの再発見も、大変貴重な経験となった。また、自分の苦手な分野はそれを得意とするメンバーに担当してもらうことで、短時間で非常に高い品質になる場面に度々接することがあった。異なる強みやバックグラウンドを持つメンバーでグループを組む方が、よりよい成果物を作成できたことが印象深い。


オンラインでの多様な人々との交流

オンライン学習の利点は、場所を選ばず多様な人々と交流できることだと思う。Bond BBT Global Leadership MBAプログラムは、一般的な通学の制約がないため、地方や海外から受講している多くの仲間とつながることができた。様々な年齢、役職、業種、職種、生活環境など、おそらく通学制MBAでは出会うことができないような多種多様なバックグラウンドを持つ仲間たちとの交流は財産といっても大袈裟ではないと思う。

MBA取得後-新たなキャリアとつながり-

『MBAを取得してなにが変わるのだろうか?』これは決して少なくないコストをかけることに対する真っ当な疑問・不安だと思う。私は縁あってMBA在学中に転職をした。元々転職を目的としたMBA取得ではなかったものの、MBAでの学びを通じて視野が広がったこともあり、市場環境からみた前職の自社の立ち位置と事業戦略への疑問、更に自分の置かれた場所で発揮できるバリューに物足りなさを感じていた新卒入社9年目の私は、MBA取得がなければ実現しえなかった転職機会に遭遇し、それを掴むことでキャリアアップを実現できた。現在では、国内外の同僚と毎日英語でコミュニケーションをとりながら、日々プロジェクトを推進している。
諸先輩方が仰る通り、MBA取得はゴールではないものの、新たなキャリアのスタートに立つための切符にはなり得ると私は思う。そして、MBA学習を通じて得られるものは体系的な知識だけでなく、re-learningやre-skillへの積極的な取り込み姿勢を持つことであったり、なによりも志も能力も高く尊敬しあえる友人が幅広い世代に、様々な業界に、世界中にできることであると思う。

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