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教員・修了生の声

教員・修了生の声

修了生の声

MBAの学びで気づいた価値観をキャリアの軸に!
顧客の困りごとを可視化し、新たな価値を創造

関仁志さん

Hitoshi Seki

関仁志さん

BOND-BBTの「今すぐ学べる!」が決め手に

MBA取得を意識し始めたのは、社会人になって10年目の頃でした。商社に勤め、複数の部署を経験してきた足跡を振り返ったとき、漠然としたモヤモヤを感じ始めていました。時を同じく、海外駐在の話が持ち上がり、「チャンスだ」と思う一方、「どんなスキルが必要なのか」との迷いもあり、同時に「このままでいいのか?」という焦りもありました。ほかの資格取得を検討したり、周りの同期や後輩の様子を見ながら、2年ほど悩み続けました。それでも「このままではいけない!」という危機感も芽生え、MBA取得に向け、動き始めたのです。
BOND-BBT MBA(以下、BOND-BBT)を知ったのは、社内の先輩が卒業生であったことがきっかけです。しかし、すぐに入学を決めたわけではなく、「どの学校が自分に合うのか?」といくつもの学校と比較検討しました。最終的に決め手となったのは、3点あります。まず、海外MBAであることです。駐在国でビジネスをリードするためには、世界を舞台にしたグローバルなビジネス知識を身につけたいと思ったからです。2つ目は、オンライン受講であることです。仕事を継続しながら学ぶには、オンラインが最適であると判断しました。3つ目は、受講した内容をすぐに仕事に活かせるような実践的なカリキュラムであることです。
BOND-BBTは、入学準備もシンプルで分かりやすく、誰でもチャレンジしやすい環境が整っており、すぐにでも学び始めることができると感じたこともあり、入学を決断しました。英語力に不安もありましたが、「まずは飛び込んでみよう!」と前向きな気持ちになれました。

「RTOCS®」で培った経営者視点と課題解決力

BOND-BBTの学びはバラエティに富み、実践に結びついた科目がいくつもあります。
その一つが、「RTOCS®(Real Time Online Case Study)」(通称、アールトックス)です。このカリキュラムは、実際の企業が抱える課題をもとに解決策を導き出すトレーニングを行います。一般的なケーススタディのように事前に用意されたケースではなく、実際の企業が直面しているリアルな課題に取り組めるのが特徴です。
ただ、その企業の課題が与えられる状況ではなく、「あなたがこの会社の社長だったら、どうするか?」という問いに対して課題設定から始め、施策検討、意思決定をした上で、ディスカッションが開始されました。受講者全員で行うオンラインディスカッションでは、自分の考えを論理的に説明する力が求められました。RTOCS®の受講をきっかけに、経営者視点に立って考える思考力や、表面的に見えている問題に飛びつくのではなく、「この問題が発生している背景には何があるのか?」を掘り下げて考える習慣が身につきました。具体な問いで印象的だったのは、「地元新潟県トップ(知事)だったら」です。生まれ故郷をより良くする事を真剣に考えた時間は貴重な時間となりました。

「ビジネスモデル・デザイン」で学んだビジョンとミッションの明確化

もう一つは、「ビジネスモデル・デザイン」のクラスです。この授業では、企業や行政が直面する問題を題材に、解決策を考え、新たなビジネスモデルを立案し、最終的には顧客への提案まで行います。
私たちのチームが取り組んだプロジェクトは、行政の課題解決がテーマでした。漠然と解決策を考えるのではなく、まずは「顧客が本当に困っていることは何か?」を突き詰めるところからスタートしました。特に意識したのは、課題の本質を捉え、言語化し、顧客に寄り添った提案をすること。多様なバックグラウンド(金融、製薬、自動車、商社など)を持つメンバーと約一ヶ月半の短期間の中で十数回の議論を重ねるも、最初は方向性がまとまりませんでした。ただ、「教育」という方向性が決まってからは、議論を加速させて、ビジョン「教育で日本一幸せな街に」、ミッション「変化の時代を生き抜くための教育を創造します」のもと、具体的なサービス案「驚学」を創り上げました。多様なメンバー構成でのチーミングプロセスを体感しつつ、多様なメンバーから生み出せるアイデアの面白さを感じる事ができました。
その結果、私たちの提案は、提案先の担当者から「ビジョンとミッションがしっかりしている」という評価をいただくことができました。特に「顧客が目指す方向性・想いと、私たちが提案する施策のビジョンが一致していた」と高い評価を頂きました。自分の意見を押し通すのではなく、顧客がどのような視点をもっているのかを理解し、その視点に沿った提案をすることの大切さに、改めて気づかされたのです。

リーズ二ングの弱さを克服し自分の強みへ

しかし、すべての授業が上手くいったわけではありません。最初のマーケティングマネージメントの授業では、私のレポートを読んだ担当教員に「リーズニング(Reasoning=論理的な理由付け)が弱い」と指摘を受けたことがありました。つまり、自分の主張は書いてあるが、その理由付けが弱いということです。
例えば、マーケティング戦略を提案する際も、「こうしたほうがいい」と言うだけでは不十分。市場分析やデータに基づいた論理的な説明がなければ、相手を説得することはできません。つまり、リーズニングがないと、どんなに良いアイデアでも、ただの意見になってしまい、相手を納得させることもできないし、戦略としても成り立たないのです。
指摘を受けてから、私は何かを主張するときは「なぜそうなのか?」を考え、背景にある事柄まで意識するようになりました。卒業間際に同じ先生のマーケティングストラテジー科目を受講し、最終レポートに対して、先生から「今回のレポートは、論理的にしっかり構築されている」と評価されたことで、改めて成長を実感することができたのです。
振り返ると、自分の弱みを知ることができたこの経験こそが、さらなるスキルアップにつながったのだと確信しています。

仲間・スタッフ・家族の支えで乗り越えた"楽苦しい“日々

BOND-BBTの日々を言葉で表現するなら、「楽(たの)苦(くる)しい」です。仕事と勉強のハードな日々は、クラスメイトのサポートがなければ成し遂げられなかったと思います。レポートの提出が難しくなったときに勉強会を開いてくれたりと、励まし合える仲間の存在は私の支えでした。卒業後も、新年会や転職壮行会などで定期的に集まり、絆を深めています。決して切れることのない、友情と信頼関係を培えたのもBOND-BBTのおかげです。
また、スタッフの方々にも感謝しています。中でも、Study Tourの際に学生をサポートしてくれた専任スタッフの方には助けてもらいました。期間中、同スタッフさんは、現地のBOND大学内で日本人学生の窓口となり、大学紹介オリエンテーションを開催したり、学生が安心して、現地講義に集中し、学ぶことができるように環境を整えてくれています。慣れない海外での日々でも、専任スタッフの細やかなサポートは心強かったです。こうしたサポート体制が整っているからこそ、BOND-BBTで安心して学ぶことができるのだと感じています。
最後に感謝したいのは家族です。3年間の学びを成し終えることができたのも、家族の理解があったからに他なりません。時に3人の娘たちからは、「お父さんは勉強!」と叱咤激励の言葉をもらい、仕事終わりの夜のグループワークを実施していた事を今でも思い出します。そして卒業時は、家族からケーキをもらいましたが、本当は私が用意すべきだったと反省しています。卒業した今、家族には順々に恩返しをしていきたいと思っています。

自分の中から見出した「利他の心」

入学当初は「ビジネスのスキルを修得する」という目的であったMBA取得でしたが、BOND-BBTで学んだ3年間は、自分のマインドチェンジにつながるほど大きな経験であったと思います。
キャリアの面では、これまで航空・空港事業でのキャリアップに軸をおいていましたが、BOND-BBTの特徴でもあるアントレプレナーシップの考え方及び、RTOCS®など顧客の課題解決にフォーカスした新規事業提案などの面白さを知ったことで思考が広がり、新事業の立ち上げや課題解決能力が生かせるコンサルティングの仕事に転職をしました。「顧客が困っていることを可視化し、解決につなげる」ことこそ、自分の価値観に直接的に繋がる分野であると気がついたのです。現在は、更なる知見・スキルを身につけて、様々なお客様の困りごとに対して真摯に向き合い、解決していきたいと思います。そして、将来的には、お客様と共に社会課題を解決することを目指していきたいと思います。

このような考えになることは入学当初は予期していなかったことです。MBAの学びが知識の修得だけにとどまらず、マインドチェンジをもたらし、人のために働くという「利他の心」を自分の中から見い出せたのは大きな成果だったと思っています。
30代は、実務経験が豊富で、MBAで学んだことが仕事に直結しやすく、この年代ならではの強みだといえます。同時に、キャリアや生き方にも、多くの悩みを抱える時期でもあります。自分のキャリアに迷いを感じ、現状を変えたいと思っているなら、MBAへの挑戦が新たな可能性を開くきっかけになるかもしれません。

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