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教員・修了生の声

教員・修了生の声

修了生の声

分からないからこそ、学び、成長できる!
20代で得たMBAと英語的思考でグローバルなキャリアアップを実現

範芳銘さん

Fan Fangming

範芳銘さん

英語圏の思考が身につく「English pathway」を選択

「経営学の知識を養い、将来の可能性を広げたい」。この考えが、MBA取得を目指すきっかけとなりました。大学院での私の専攻は再生医療で、筋肉再生の研究に従事し、ビジネスの分野は専門外。理系分野にいた私がビジネスの世界に興味を持ち始めたのは、学外の経済学講座を受講したことがきっかけでした。その講座の中で出合ったのが「機会費用(Opportunity Cost)」という概念です。ある選択をした際に、別の選択肢を放棄することもコストとして考えるという内容で、この学びにより、私は人生の選択や考え方が大きく変化しました。将来的にはビジネスの知識は必要になると感じていたことも重なり、MBA取得を決意しました。専門外であるビジネスの分野への挑戦でしたが、不安はなく、むしろ専門外だからこそビジネスを体系的に学びたいという気持ちでした。
BOND-BBT MBA(以下、BOND-BBT)を選んだ理由は、まず、海外にある大学のプログラムを日本で受講できる点に魅力を感じました。この海外MBAを取得できるのはBOND-BBTならではの強みだといえます。次に、英語のみで受講できる「English pathway」のプログラムがあることです。どの言語で学ぶかはとても重要なポイントで、日本語で学べば日本的な思考に、英語で学べば英語圏の思考になります。私は最初から英語を使って学び、考えることで、よりグローバルな発想を身につけたいと思っていました。また、学費の支払いが学期ごとで、自分の履修ペースに合わせ、1科目ずつ、マイペースで支払うことができるので、費用負担が少なかったことも入学の決め手でした。

実務に直結した「プロジェクト・マネジメント」の手法

想像した通り、MBAの講義は実務に直結する内容ばかりでした。その一つが、「Effective Project Management」です。この授業では、プロジェクトの目的を達成するために、スケジュール、コスト、リスク管理などの手法を学びます。当時、私は海外子会社のプロジェクトリーダーを担当しており、その際にこの授業で学んだ「WBS(Work Breakdown Structure)」が実際に役立ちました。
WBSの理論を用いて、大規模なプロジェクトを小さなタスクに分解し、それぞれのスケジュールや担当者を明確にしました。このおかげで、プロジェクトの進捗を管理しやすくなり、チーム全体の効率も向上。実際にメンバーからも「範さんがいなければ、プロジェクトの進行がもっと遅れていた」と高く評価されたのです。

データ分析と財務知識が仕事の強みに

現在の財務分析の業務で役立っているのが、ファイナンスやデータアナリティクスの知識です。講義では、データ分析の考え方、数字の背後にある意味を読み解く力を修得しました。これにより、財務データを分析し、経営層へ報告する際、MBAで学んだデータ分析の考え方がそのまま実務で活かされています。
特に、データ分析の本質を学んだことで、業務に新しい手法を取り入れることへの抵抗がなくなり、新しい技術やツールを使いこなせる自信がついたのは、MBAの学びによる成果だといえます。

グローバル環境で役立つ「Coaching Across Cultures for Managers」

グローバルな環境で多様な文化を持つ人々と働くために、コーチングのスキルは非常に役立ちます。特に、多様性を尊重しながら、グローバル事業を展開している人々と仕事をする場合、コーチングの技術が必要不可欠です。コーチングを学ぶことで、異文化間のコミュニケーションがスムーズになり、より良いチームワークが築けます。

「Business Planning for Entrepreneurial Ventures 」で自分の成長を実感

「Business Planning for Entrepreneurial Ventures 」は、MBAで学んだすべての知識を駆使し、ビジネスプランを作成するカリキュラムです。立案において重要視されるのが、実社会で実現できるのかという実効性の高さでした。私は3人でチームを組み、自分たちが興味を持っている分野と、それぞれのネットワーク(自分たちが持っているリソース)を基にビジネスプランを構築しました。アイデアを探したり、効率よくデータを集めることなど、難しい点もありましたが、オンラインでミーティングを重ねながら、半年かけて、1つのビジネスプランを完成させました。
Business Planningの作成には、MBAの学びを基本に、社会経験で得られた経験値も重要な要素でした。ほかにも、ビジネスの開拓能力、リーダーシップ力、プランを遂行する実行力など、企業で働く私にとって有効的な能力を培うことができました。特に、企業家精神や経営者の立場を目指す人には、この学びは重要だと思います。

グローバルな視点と組織マネジメント力が仕事の強みに

MBAのカリキュラムには、実際のビジネス環境に適用できる学びが多く含まれています。特に、海外プロジェクトにおいては、リーダーの役割を理解し、どのように会社に貢献できるのかを考えることができました。会社の戦略やビジネスの仕組みを体系的に理解できるようになったことで、自分の会社をひとつのケースとして分析し、業務を広く、深く理解できるようになったのは大きな成長です。特に、品質保証の分野では、メーカーとしての技術や生産の知識に加え、MBAの知識が競争力をさらに高める要素となっています。
国内でのキャリアアップは比較的順調でしたが、海外においては課題がありました。それは、社内の組織体制を整備することと、私自身の役割を明確にすることでした。本社と支社は戦略が異なるため、それぞれが目指す戦略の理解を深めておく必要があります。私は会社全体を俯瞰し、本社の意図を支社に伝える橋渡し役を務めました。MBAで培った「戦略的思考」と「グローバルコミュニケーション力」が、この役割の基盤となっています。このように、MBAの学びは、実際の業務やキャリアの中で活用できる実践的なものであることを実感しています。

英語で学ぶことで身についた「英語的思考力」

MBAを英語で学んだことで、英語特有の考え方や表現方法が自然と身につきました。中でも、「Negotiation」(交渉)の授業では、多国籍の相手とロールプレイを行うことで、異なる文化圏の人との交渉スタイルを学ぶことができました。海外では交渉の最初から本題に入りますが、日本では、まず雑談や挨拶を交わして関係を築き、謙遜や曖昧な表現を使います。英語で翻訳してしまうと本当に伝えたいことが正しく伝わらず、意図しない誤解を招くこともあるため、異文化の理解はビジネスにおいても重要です。そうした点も、MBAで修得できたのは大きな強みです。会議やプレゼンテーションの場面でも、相手の意図を正しく理解し、的確に返答できるようになり、コミュニケーションの精度が格段に向上しました。こうしたスキルは、異文化のメンバーと協力する場面も活かされています。
また、授業ではビジネス文書やリサーチレポートを読む機会が多かったので、短時間で大量の情報を理解するスキルが身につき、仕事での情報収集や意思決定のスピードが向上しました。MBA取得前は、「英語を話すこと」に意識が向きがちでしたが、学びを通じて「英語でどう伝えるか」にフォーカスできるようになりました。この英語的思考力の獲得により、海外のビジネスパートナーとの交渉やプレゼンでも、より自信を持って臨めるようになったと感じています。

20代でMBAに挑戦し得られた多くのメリット

私は27歳でMBAを取得しましたが、20代で挑戦することには大きなメリットがあると感じています。まず、30〜40代と比べて、20代は仕事での役職が比較的少なく、勉強時間も確保しやすく、集中して勉強に取り組めると思います。20代は業務経験がまだ浅いため、財務や人事、他部門の業務について理解できていないことも多く、自分のキャリアプランを描けていない部分がありました。しかし、MBAを通じて、異なる分野の知識が得られ、各部門がどのように機能しているかが分かるようになり、自分のキャリアや適性について再認識できました。
また、MBAプログラムには、30代や40代の経験豊富なメンバーが多く、グループワークを通じてその方々の仕事のやり方を学ぶことができました。社会人経験が浅い私にとっては、これが素晴らしい学習のチャンスで、優秀なメンバーのやり方を真似て自分自身も成長することができました。30代、40代の優れたメンバーと共に学べる環境は私にとっては貴重なこと。会社内では上司と同じ世代の視点で物事を考えることが多い中、MBAでは異なる世代からの知識と視点を得られたのです。この多様な視点は、自分の成長に大きく影響しました。
私自身、20代でMBAを取得したことにより、仕事へのマインドが変わりました。「もっと会社のコマーシャルな部分に関わりたい」「グローバルな環境で働いてみたい」という意欲が芽生えたのです。以前の職場で、海外事業のポジションが開いたときに、「自分もやってみたい!」と手を上げ、実際にその役割を得ることができました。今振り返ると、MBAで学んだからこそ、海外事業のポジションに手を上げることができたのだと確信しています。
経済的な心配は少しありましたが、BOND-BBTでは1科目ずつの支払いが可能で、2〜5年かけて総額を分散できるため、給料やボーナスを少し節約すればなんとかなると考え克服しました。「MBAを早く取得したい!」という気持ちだけで、年齢に関する不安は感じませんでした。
BOND-BBTでの学びを通じて、私は大きく成長し、キャリアの可能性が広がりました。これからも、この学びを活かしてキャリアアップしていきたいと思っています。

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