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教員・修了生の声

教員・修了生の声

修了生の声

MBAで見たことがない世界を生きていくための地図を見つけることができた

礒村奈穂さん

Naho Isomura

礒村奈穂さん

ベンチャー企業の役員として『良い会社とは何か?』を考えるうち、海外MBAを取得することを考えるようになりました。当時の状況をいくつかにまとめると、もともとは、大手監査法人で公認会計士として業務に従事していましたが、監査法人で働いていると公認会計士資格を持っているのは当たり前。それは決して強みにはなりません。キャリアを積みたくてもかなわないという焦りがありました。キャリアチェンジ後、新たな役割における悩みを抱えるとき、知り合いの勧めもあり、海外のMBA取得に興味を持つようになりました。

しかし、海外大学に留学するためにはTOEFL、GMATなどの気力・時間・資金と様々な準備が必要なことが分かり、当時上場を控えた中、海外渡航というのは現実的ではありませんでした。しかし、こうしたことをクリアすることができたのが、勉強する時間は自由で、しかも海外大学で留学して実際に授業を受けることもでき、学位が取れるBOND-BBT MBAでした。さらに、学費の支払い方法も魅力的でした。1科目から、しかも、履修する分のみ学費を支払うことができるという点は、MBAの取得よりも学びたいという気持ちが強かった私にとって、「合わなかった場合や、いくつかの科目で満足した場合に止めても良いのだ。まずはやってみよう!」という前向きな気持ちになり、MBA入学を後押ししてくれました。

とは言え、働きながらなので時間の確保が一番大変だと思います。私は子供も小さく、休日を勉強時間に充てることは難しいので、昼間は通勤時間やランチ時間に細切れに時間を取ってインプットする。夜は、子供が就寝した後に、まとめて時間を取り、しっかり考えてアウトプットをする、そんな形で勉強していきました。オンライン学習というと、1人で孤独に勉強するというイメージがあるかもしれないですが、SNSでグループを作成し、お互いに励ましあいながら、苦しい授業を乗り切る、というようなこともしていました。また、外資系企業に勤めている人も多かったので、ファーストネームで呼び合いながら授業を乗り越えていったのも良い思い出です。

BOND-BBT MBAでは、講義やディスカッションだけではなく、グループワークや大学のキャンパスで講義を受講するスタディツアーがあります。

グループワークは、課題の進め方はグループに委ねられているので、他のメンバーのスケジュールを考慮しつつ時間調整しながら参加しなくてはいけません。私の場合は、子供を寝かしつけてから参加する必要がありましたが、他のメンバーがスケジュールを合わせてくれ、そうした配慮をしてくれたメンバーには感謝しかありません。実生活でも日々の経営会議等でマネジメントや交渉を含めて、その場で生かせることが多かったですし、学んだことをすぐに実践で生かすことができたのは良かったです。勉強は大変ですが、それ以上に学ぶ内容がとにかく楽しい、だから続けられた。これに尽きると思います。ポジティブな方が多く、ディスカッション後も考えているうちに興奮して眠れなくなってしまうことも度々ありました。

スタディツアーで最も学んだのは、アントレプレナーシップでした。ここでの学びは、今のビジネスを行う上で考え方の基礎になっています。自分が持っているものを最大化していく「エフェクチュエーション」や逆算でどのように物事を進めていくかといった「コーゼーション」という概念に出会えました。また、他の複数の科目でビジネスプランを作成した後に、担当教員から、「そのプランを私が実行したい」と言ってもらえたことは本当に嬉しかったです。それに加えて、勉強だけでなく、これまで、オンラインでしか会ったことがなかった同期に会うことができたことは、こんなに嬉しいことだとは思いませんでした。

スタディツアーでは、家族と一緒に渡豪し、子供を現地の学校に預けたりもしました。子どもは、英語はできないし、人見知りなので、泣いて帰ってくるのではないかと思っていたのですが、現地の先生が面倒よくみてくださったので、楽しそうに通っていました。子どもと会話していると、とにかく、豪州では子供をほめる教育ということを実感し、日本との違いを痛感したのと、子どもが楽しそうに会話しているのを見て、今では豪州に移住することも選択肢の一つとして考えるようになったのも大きな収穫でした。

BOND-BBT MBAでの学びは、それぞれの科目で毎回新しい発見があるので本当に楽しく、修了が近づくにつれて、これが終わると寂しいなぁという気持ちが自然とこみあげてきました。一緒に学ぶ仲間は、とにかくエネルギッシュで、新しいことにチャレンジしている人ばかりでした。大学院での色々な経験を通して、困難にぶつかっても、新しいフェーズに対応することができるようになりましたし、見たこともない世界にどうやって立ち向かっていくかが分かったような気がします。夫ともよく仕事の話をするのですが、MBAで学んだフレームワークが活かせることが多々あります。「英語で学ぶ」ことで、1次情報にアクセスすることの大切さを学びましたし、論文のほか、ニュースなども情報を英語で取るようになり、視野を広げることができました。
MBAの学びは大変なことも事実です。特にワーキングマザーの場合は仕事と子育てとどう両立させているのか?と聞かれることも多くありますが、MBA、仕事、プイライベートとはトレードオフではなく、シナジー効果をもたらしてくれたと思っています。学んだ結果として、考えたこともない世界が広がっていた。見たことがない世界を生きていくための地図を見つけることができました。それが、BOND-BBT MBAに入学して得ることができた最大のものかなと思っています。

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