行政の立場で働いていくうえでも、
企業戦略やビジネスを学ぶ必要を感じて。
津布久道子さん
Michiko Tsubuku
43期生(2015年5月入学〜2018年2月修了)
神奈川県 県央地域県政総合センター
環境部環境保全課 副技幹
行政側の視点しかなかった自分に、
社会や経済の見方が広がっていった。
大学時代から環境問題に興味を持ち、大学では大気汚染ガスの測定に関する研究をしていました。そのまま研究者として生きるのではなく、社会にダイレクトに働きかけて環境保全に貢献したいと、神奈川県に技術職として入職。現在は8人のチームで、事業者さんの環境関係法令の遵守状況の検査や、環境保全の取組の推進を支援しています。「ここまで排出できる」という排出許容限度で行われてきた環境保全対策ですが、近年は、有害性が明確でなくてもおそれがあれば取り扱わないという予防原則や自主的なリスク管理にシフトしてきています。環境負荷の低減を経営戦略として取り入れる企業も増えてきました。行政側の立場で多くの事業者さんと接するうちに、もっと企業の戦略やビジネスの論理も学ぶことで、事業者さんとの話し合いがよりスムーズにできたり、環境保全の取り組みをより推進していけるのではないかと考えるようになりました。学ぶなら明確な目標が設定できるほうがよいとMBA取得を目標にし、勤務しながら学べるBOND-BBT MBAを選びました。学び始めてすぐの「Marketing Management」では、ビジネスプランを策定し、さらに貸借対照表、損益計算書、キャッシュフローを5年分、細かく作りなさい、といった課題がどんどん出され、大変であると同時に経営の面白さも感じ、夢中になっていきました。
部活のようなグループワークの日々。
最大限のアウトプットを目指す一体感を経験。
クラスメイトは、皆さん、個性的。メーカーの方、金融の方、元キャビンアテンダントの方や編集者、そして私以外にも国や他の自治体の公務員の方もいたりと職業も様々。海外に駐在している人も何人もいました。一緒にグループワークをすると、それぞれがバックグラウンドを活かして役割を担っていきます。私自身は理系出身で技術職であることもあり、データの収集や分析には慣れていますし、やるべきことや課題を整理したり、ミーティングを進行したり、スケジュールを管理したりといった調整力が強みであることに気付きました。海外に住んでいるクラスメイトとチームを組んだときは、日本のメンバーが作業した後に、ヨーロッパのメンバーにバトンタッチして書類を完成させるなど、時差を利用した共同作業も行っていました。スタディツアーの時は、まるで学生の頃の部活動の合宿のよう。授業後、誰かの部屋に集まり、現地のスーパーで買った食材を料理しながら語り合うリラックスした時間は、とても楽しめました。料理が得意な男性たちがみんなの食事の準備をしてくれた日もありました。BOND大学のStudent Learning Supportを利用して、アカデミックライティングやオーラルプレゼンテーションの訓練も受けながら、最大限のアウトプットを目指して取り組んだ一体感は忘れられません。学んだことを今の仕事に生かしていくのはもちろん、いつか、社会の問題を解決する事業にチャレンジしたいという気持ちも芽生えました。
- —勉強のスケジュールは?
- 平日は仕事から帰ってからの2時間。週末には3〜4時間を勉強に充てていました。仕事の昼休みにもWi-Fiの使えるカフェから投稿したりしていました。
- —モチベーションの保ち方は?
- 切磋琢磨したクラスメイトの存在が、モチベーション維持の原動力でした。自分にはない知識や考え方を持つ仲間に触れるたび、自分も頑張って追いつこうという気持ちになりました。時々、飲み会なども開かれ、元気を充電する機会になりました。