【MBA取得】 「意味ない」「リターンはない」は本当か?MBAの価値を探る
MBA取得は意味がない?
ビジネスにおけるキャリア形成を目指すなら、MBA取得を志す人は多いでしょう。一方で、「MBA取得は意味がない」「リターンがない」という懐疑的な意見もあります。MBA取得を目指す人の多くは社会人。仕事と勉強の両立は負担もあり、「キャリア中断にならないか」と危惧される人も多いでしょう。また、わざわざプログラムを受けなくとも、「ビジネス書籍を読めば十分だ」と考える人も少なくないでしょう。
そこで今回は、MBA取得は本当に意味がないのか、また、どのようなリターンが得られるのかなどを考察し、MBAの価値や取得のメリットを紐解いてみます。
MBA取得のメリット① 学習中のアウトプットはMBA学習の価値
MBAの授業は、先生が生徒に知識を教える受け身の形式とは異なり、授業で学んだ知識を基に、高頻度でアウトプットが求められます。オンライン・ディスカッション、テスト、レポートなど、アウトプットの形式は多岐にわたりますが、いずれの課題も実際のビジネスの場面で起き得るテーマが設定されています。
◆実際のビジネス場面にテーマ設定
ある企業の財務諸表が提示され、「あなたなら、この財務諸表のどこに問題意識を感じ、どのように改善しますか?」とテーマが与えられます。このように、現実に則したアウトプットに常に向き合うことで、実際のビジネスの場で生じる課題を数多くロールプレイできることになるため、実務の場で似たような課題に直面した際に対処がしやすくなるというのも利点のひとつです。
◆実践さながらの経験ができる「オンライン・ディスカッション」
Bond-BBT MBAが提供するオンライン・ディスカッションで身に付く能力は、現代のビジネスコミュニケーションで求められる能力そのものです。オンライン・ディスカッションは、講義室での口頭ディスカッションとは異なり、自分の意見を熟考し、根拠となるデータや理論を集め、相手が納得するように図表や文章にまとめた上で発言することが求められます。一方、講義室での口頭ディスカッションは、相手の発言に対して遅滞なく返事をしなければコミュニケーションが成り立たないため、その瞬間に自分が知っている、もしくは経験してきた知識のみで勝負しなければならず、どうしても「〜と思います」「〜かもしれません」という根拠の薄い発言になりがちです。
一方、オンライン・ディスカッションは相手の発言に対しての即答は求められておらず、前述したような熟考を重ねた根拠のある分かりやすい発言が求められます。これは実際のビジネスの場において、社内企画書を作成したり、取引先に提案したり、部門目標を作成して部下に浸透させたりといった、ごく日常的な風景で求められるスキルと一致しています。オンライン・ディスカッションでの鍛錬は、Bond-BBT MBAならではの経験であり、実務に役立つ価値ある鍛錬といえます。
MBA取得のメリット② MBAは実践に結びつく
MBAで取り上げられる理論の中には、現在の業務に直結する理論が多数含まれています。実際にMBAの理論を実務に活かした修了生の経験をご紹介しましょう。
◆修了生の体験 『社内のチームマネジメントや組織戦略の改善に役立った組織人材論』
私が特に実践に結び付けられていると感じたのは、「組織人材論」で学んだ理論です。MBA受講前はピープルマネジメント(管理職)の経験がなく、リーダーやマネージャーは自分には縁遠いものだと思っていました。しかし、組織人材論の中で学習した理論を応用すれば、自分にもチームをマネジメントできるという自信を持つことができました。実際にMBA卒業後に初めて管理職になった際にも、組織人材論のテキストを読み直してチームマネジメントをうまく回した経験があります。
特に印象に残っているのは、インセンティブ設計を当時の上級管理職に進言した経験です。組織人材論の授業の中で「採用、評価、報酬などの人事制度は、企業や組織の戦略に基づいて一貫して設計されることが大切」という趣旨の理論を学んでいましたが、当時の部署全体の報酬(インセンティブ)制度が組織戦略と不一致を起こしており、戦略上重要ではないものにインセンティブが設定されていたり、戦略上重要な項目のインセンティブが不十分である状態でした。チームメンバーのモチベーション低下が当時の上級管理職の悩みになっていたため、組織人材論で学んだ理論を用いながら組織戦略とインセンティブを一致させる改善策を自ら進んで提案したところ、上級管理職に提案が採用され、チームのモチベーション改善に役立った経験があります。
このように、学習したMBAの理論を即座に実務に活かすことができるのもMBA学習ならではの利点といえます。
MBA取得のメリット③ キャリアップやキャリアチェンジに有効
それでは実際のところ、MBA取得者には、どのような価値があり、どのような役割が求められているのでしょうか?
◆ビジネスリーダーとして活躍
まず、社内においては、MBA取得者はビジネスリーダーとしての価値が見いだされるでしょう。MBA学習においても、リーダーシップ論も修得するため、組織における統率力、顧客との交渉力を持ち合わせたMBA取得者は頼れる存在。高度なビジネススキルを駆使し、実績を残せば、キャリアップは大いに期待できます。
◆キャリアアップにも有効
ハードな勉強をこなしたMBA取得者の主体性と学習意欲は大きな評価ポイントです。社会人であれば、仕事と勉強を両立するための時間管理能力や集中力は、自己アピールにつながるでしょう。社内のキャリアアップはもちろん、即戦力が求められる社外へのキャリアチェンジにおいても、MBA取得者の価値は高いといえます。
MBA取得のメリット④ 異業種の人的ネットワークが拡大
MBAの最大のメリットは、「人脈が広がること」と話すMBA取得者は多いでしょう。
医療、製造、通信、商社、金融、官公庁など、学生の業種は多岐にわたり、ビジネスリーダー、研究者、エンジニア、コンサルティングと様々な職種の人たちと肩を並べて学び合えるのは貴重です。さらに、MBA取得という同じ目標や高い志を持った学生と知り合い、切磋琢磨しながら学んでいく時間は実に刺激的です。相手を認め、自分も認められ、信頼関係を構築し、卒業後も学友として、さらにビジネスパートナーとしてつながりを強めていく人たちは数知れません。
このように、異業種のプロフェッショナルとの将来にわたる人的ネットワークは、MBAがもたらす財産といえます。
MBA取得のメリット⑤ 「海外MBA」の高い価値
これまでの考察の結果から、MBA取得は多くのメリットがあることが明確になりました。次はさらなる高みを目指すビジネスリーダーが挑戦する海外MBA取得のメリットを考察してみましょう。
◆高度なビジネススキルと英語力が自分のものになる
海外MBAの取得は、2通りの方法があります。
1つ目は、現地のビジネススクールに通う方法。2つ目は、海外のビジネススクールが日本で実施しているMBA課程を履修する方法です。
国内MBAと海外MBAとは?
【MBA取得】 国内?海外?オンライン? 自分に合った選び方
この海外MBA取得のメリットは、海外ビジネスで通用する英語力が身に付くことです。一般的に、海外のビジネススクールの授業はすべて英語です。ネイティブの先生やクラスメイトとの会話で英会話力を磨き、さらにレポート、ディスカッション、プレゼンテーションを通じてアカデミックな英語力を養うことができます。海外MBAだからこそ身に付く、グローバルなビジネススキルと高度な英語力は、世界を舞台に活躍するための武器となるでしょう。
◆グローバルな人的ネットワークを構築できる
業種や職種をはじめ、文化や言語も異なる多くの学生との出会いを通して友情を育めるのも海外MBAの大きな利点です。人脈は様々な国と地域に広がり、グローバルな人的ネットワークはビジネスを進めるうえでも心強い存在となります。
◆外資系へのキャリアアップが期待できる
キャリアの面においても、多くのメリットがあります。例えば、外資系企業は海外MBA取得者を高く評価する傾向があるため、国内の企業から外資系へとキャリアアップやキャリアチェンジを考えている人にとっては、海外MBAは非常に有効です。
このように、MBA取得は、学費や時間の負担以上に得るものが多く、想像を超えるメリットがあるといえます。経営のプロフェッショナルの証であるMBA。その証をキャリアの中でどう生かしていくかは、その人自身に委ねられているのです。
BOND-BBT MBAの特徴
オーストラリアの名門ボンド大学と、マネジメント教育事業を展開する株式会社Aoba-BBTの国際提携で実現したオンラインでMBAが取得できるビジネススクールです。ボンド大学が力を入れるイノベーション、アントレプレナーシップ、リーダーシップと、Aoba-BBTが強みとする論理的思考力、問題解決力、構想力の育成が設計された唯一無二のプログラムを提供しています。現在の勤務先を退職・休職しなくとも、大前研一学長をはじめとした、第一線で活躍する経験豊かな実務家から体系的な経営スキルを学ぶことができます。授業では、オンライン学習プラットフォームを使い、教授や学生どうしで議論することが可能です。オンデマンド方式の映像講義だから場所を選ばず、24時間学びたいときに学ぶことができるため、急な仕事で講義に出られないという心配がありません。また、英語が苦手な留学生のために、英語のサポート体制を整えています。的確なサポートを受けることで、実践的な英語力を磨くことができます。