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鍛えられた「チームで成果を上げる力」と「多面的な視点」。いずれも成果を上げるためには不可欠です。(修了生/藤井浩美さん)

今回の記事は、2015年12月6日(日)に開催された「MBAと女性のキャリアを考える。」にご登壇いただいた受講生・修了生の方々にお話いただいた内容をまとめたものになります。

立場や置かれているご状況が異なる5名の方々にご登壇いただきましたが、今回はその中から、NEC コーポレートコミュニケーション部エグゼクティブエキスパートの藤井浩美さんのお話をご紹介したいと思います。藤井さんはどのような理由でMBA受講をお考えになられたのでしょうか?実際に学んでいく中で苦労したことは?そして修了されてから約10年(2016年1月時点)、学びが修了後にどのような成果につながっているのでしょうか?

Q&A形式でその内容をご紹介したいと思います。

Q.現在のお仕事の内容・MBA取得をお考えになられたきっかけについてお話をいただきたいと思います。

A.私はNEC コーポレートコミュニケーション部に所属し、CSR・社会貢献室と東京2020推進室の業務も兼務として担当しています。社会貢献活動とビジネスをつなぐようなところで企画やコミュニケーションの仕事をしています。

実は私は登壇者の中では一番入学したのが早くて、第4期生。入学したのは2002年、修了したのは2005年なので10年くらい経つのですが、当時は子どもがとても小さかったです。昔は留学をしたいなと考えていたのですが、子どもがいるから留学はできない。海外のMBAを取得することはできないのだろうなと諦めていたのですが、何か勉強したいと思っていたときにオンラインの海外MBAであるBond-BBT MBAを知り、学ぶことにしました。

また、私は4~5年毎位に異動で仕事の領域が変わり、Webコミュニケーションとか、デザイン関係とか、ブランド戦略部門とか、主にコミュニケーション分野で異動してきました。そのような経験から、よりいろいろな分野の知見を体系的に理解したいなという気持ちもあったこともMBA受講を決意したひとつの理由でした。

Q.数あるMBAプログラムの中でBond-BBT MBAを選ばれた理由は何ですか?

A.当時は他にオンラインの海外MBAプログラムがありませんでした。だからということもありましたが、大前研一さんが書いた書籍を何冊か読んでいて、大前さんのプログラムであれば良いのではないかと考えていましたし、やはり子育てしながらだと不測の事態もあるかもしれないので最長5年在籍することができ、柔軟性が期待できたということもあってすぐにBond-BBT MBAに入学することを決めました。

Q.イベント参加者から事前に多く寄せられたご質問がタイムマネジメントについてです。仕事・子育て・学びの両立をするためにはいかに時間をやりくりするかが重要。当時を振り返られて、大変だったこと、工夫されたこととしてはどのようなことがありましたでしょうか?

A.ひとつは家事と子育てをいかに効果的に進めていくか、そして家庭や子育ての中で大事だと思っていることをいかにしっかりやり続けていくかということに取り組みました。

子供と一緒に21時には寝て4時くらいに起き、2時間くらい勉強をするというリズムを作り、子どもと過ごす時間を大切に考えながら受講をしました。それから、家の中の導線を意識しました。非常識かもしれないですが、当時自分が勉強できる小さなコーナーが台所の遠くにあったので、いちいちそこまで行って勉強するのは時間がもったいないと思い、居間と台所の間にパソコンを置かせてもらって、モノを運んだりする度にパソコンを確認したりしながら、ちょっとしたスキマ時間を使って勉強できるようにしました。

また、一番大切だと思うのが、少しでも気持ちよく家族に協力してもらうことができるように感謝の気持ちを伝えるようにしたことですね。何度か危機的な状況もあって、話が違うじゃないかと夫から言われましたが、コミュニケーションをとりながら乗り越えていきました。今振り返ると、仕事で気持ちよくチームメンバーに働いてもらうためのコミュニケーション力を鍛える良い訓練になったと思います。

2点目が、子育てと仕事と学びの中で、自分が何を絶対にやらないといけないか、逆に何をやらないかということを自分で考えてすぐに優先順位をつけられるようにしたことです。不測の事態はよく起きるもので、そのときにすぐに優先順位をつけて動けるようにすることが大切だなと思います。仕事をする上でもすごく役立ちました。訓練になると思います。

3点目が仕事なのですが、長時間の仕事をして成果を出すということができなくなるので、時間を決めて短い時間でいかに成果を出すかが大切になってきます。そのために、自分の付加価値をつけるためのちょっとした提案をこまめにするようにしました。そうすることで、まわりの期待を上回る仕事ができるように心掛けていましたね。

Q.修了されてから今までを振り返ってみて、学んだことが仕事に活きたと感じたことはありましたか?もしあれば具体的なエピソードも交えてお願いします。

A.一言でいうと、いろいろなことに対して主体的に動くようになったことがあると思います。

チームマネジメントという言葉がありますが、Bond-BBT MBAではほとんどの科目でグループワークがあります。グループを組むまでチームメンバーがどのような方なのかはよくわかりません。そのような中でも、グループの中で自分がどのような役割を担えば貢献することができるのかを良く考えました。どういうことをどういう人にお願いしたらいいのかを毎回毎回違うメンバーと組むたびに考える状況に置かれるので、チームを効果的に機能させる力をつける良いトレーニングになりましたね。

場合によっては忙しすぎてグループワークにしっかり参加できていない人もいました。そのような状況の中で間に合わせるためにはどのようにすればいいのか、他にもいろんなことがグループワークの中で起きます。これって普通の仕事でもそうだと思いませんか?この訓練が仕事にも活きてくるのだと思います。

それからタイムマネジメントも同じですね。家庭と仕事と学び、そのマネジメントが何事にも活きてきます。仕事の中で何をやって何をやらないのかという判断力も鍛えられました。

知識については、経営についていろんなテーマで多面的に学ぶことができるので、立体的に知識を構築することができます。これにより、自分が担当している仕事に対してこういう視点で見るとこうだけど別の視点で見るとこうだと、課題の解決に対して以前よりも様々な切り口からアイデアが出せるようになりました。そういう意味ではワンランク上の考え方が身に付いたと思います。それが、それまでよりも短い時間で付加価値のある提案ができるようになったことにもつながりました。そのような取り組みが評価されたのか、修了してから2ランク昇格することができました。

Q.今回、事前にこのようなご質問もいただいております。「MBAといえばバリキャリ(バリバリのキャリアウーマン)のイメージですが、毎日の深夜残業などは物理的に無理です。お子様をお持ちの皆様は、修了後どのような生活をされているのでしょうか。」というものです。Bond-BBTを修了されて、この点についてはいかがでしたでしょうか?

A.自分はそのような方々を代表して発言することはできないと思うのですが、良い仕事を短い時間でやるということも大切ではないでしょうか。

自分がどういう風に仕事をしたいのか、どのようなパフォーマンスを上げていきたいのかをそれぞれが考えると良いのではないかと思います。

私は結婚が早くて、大学を卒業すると同時に結婚をしたんですね。なので、新卒当時からあまり残業ができない状態でした。もちろん長い仕事生活の中では残業が多かった時期もありましたが、基本的には残業はしないという考え方をしていました。そのようなこともあって、決められた時間の中でいかに効果的に仕事をするか、良い仕事をするかということをずっと考えてきました。

バリキャリという言葉は抜きにして、長時間労働をしていることが必ずしもパフォーマンスにつながっていない人もいらっしゃるというのは事実。もしご自身の中で、仕事・子育て・学びを両立するという考え方があるのだとしたら、仕事をどのくらいできるのか、家についてどのくらいやりたいのか、学びをどのくらいやりたいのかを自分の中で決めておいて、そのバランスの中でいかにベストを尽くすかを考えた方が良いのではないでしょうか。

学びを通して鍛えられた「チームで成果を上げる力」と「多面的な視点」(Bond-BBT MBA事務局より)

仕事・子育てと両立しながら学び抜かれた藤井さん。タイムマネジメントが本当に大変だったかと思いますが、ご自身の中での優先順位を明確につけながら乗り越えられました。

イベントの中で、グループワークを通して鍛えられたチームで成果を上げる力、経営を多面的に学び立体的に知識が構築されることで得られた様々な視点を身につけられたことが大きな成果だったとおっしゃられていましたが、この点は多くの修了生の方々が得られた成果として挙げられるポイントでもあります。大きな目標を実現するためには、欠かすことができない力なのではないでしょうか。そしてその結果、昇進されたというお話を聞いて私どももとても嬉しくなりました!今後も学びの場を通して、ひとりでも多くの方々が目標を実現することに貢献していきたいと思います。

目の前に迫ってくる東京オリンピック・パラリンピック。そこに向けてこれから藤井さんもお忙しくなるかと思いますが、今後のご活躍を心からお祈りしております!

▼第2回「MBAと女性のキャリアを考える。」2016年4月3日(水)開催!詳細はこちら。
https://bondmba.bbt757.com/post-1030/

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リーダーとしてチームをまとめ成果を上げる力がついてきていることを実感しています。

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