マーケティング・マネジメント オーバービュー
概要
マーケティングとは何なのか? どのように戦略を創造し、実行していくのか。 マーケティングを実践的に学ぶセミナーの内容をサマライズしたものをご紹介します。(本記事は、2013年1月に開催されたセミナーの内容をもとに作成しております。)
講師プロフィール
平久保仲人先生
ニューヨーク市立大学 ブルックリン校 ビジネススクール准教授
1995年、ベース大学商学部博士課程終了。アメリカ技術移転協会マネジャー、ウィンマックス社(ニューヨーク)副社長、セント・ピーターズ大学助教授を経て現職。専門はマーケティング戦略、消費者行動論、Eコマース、イノベーション。日本、および海外のマーケティングを熟知し、アメリカのMBAコースで教鞭をとる数少ない日本人の一人。本プログラムでは、その熱血講義が受講生の人気を呼ぶ。
▼実際のセミナー動画はこちら(一部)
経営者に必要な資格(3E)
・Enthusiasm(情熱):これでやるんだ!という強い信念がなければ事は成せない。近年アメリカでは、失敗を称賛する企業文化が醸成されてきている。
・Empacy(共感): いかに相手の立場や痛みを理解すること。
マーケティングとは?
お客様に価値創造するプロセスであり、売れる仕組みを作ること。ただし売れなければ企業の存続は難しく、売れて初めて倫理が問われる。
マーケティングの哲学として、コトラーの本にも書いてある顧客中心主義は、顧客主導であると勘違いしてはいけない。顧客自身は正確な価値判断は出来ないため、売る側はその商品に対して自信をもって価値を伝える必要がある。迎合主義は、顧客中心主義ではない。
一方で、消費活動とは“価値を求める行動”である。消費者の行動と価値の創造をマッチングさせるのが、マーケティングである。
売れる仕組みをつくるには?
まず大前提として、物があふれている現代では、消費者のニーズは抽象的になっており、それほど必要でない物を購入する。これがどうしても欲しいという明確なニーズが顕在化していないため、企業側もニーズの把握は困難となっている。
・MBAをベースとしたロジカルな知識
直観や感性で経営をする社長も多いが、それだけではなかなか成り立たなくなるため、そこにマーケィング・マネジメントの重要性がある。
マーケティング戦略実行に必要なこと
ビジネスに現状維持は、あり得ないです。成長するか衰退するかの二通り。常に環境は変化し続けるため、成長し続けるしかない。リスクを負うことを厭わずに、成長への過程にチャレンジできる起業家精神が大事なのです。戦略はリスクを伴う
改善は当たり前、改革こそ戦略である。アメリカ人は変化に慣れているが、日本人はそうではない。変化する環境に常に自分を追い込み、自問自答する必要がある。
アカウンタビリティー
アカウンタビリティーとは、結果責任であり、説明責任だけでは足りない。日本とは異なりアメリカでは結果に対しての責任は個人で負う。
一方で日本企業は、稟議文化が成り立っており、スピードが遅いことに加え、責任の所在があいまいなため、実行への覚悟が生まれにくい。結果責任が、信念と覚悟となり、迫力を生む。