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【第2部】日々考え抜き、切磋琢磨するからこそ力が身に付くもの。(修了生/渋谷寛さん)

今回ご紹介するのは、先週に続きBond-BBT MBAプログラム10期生の渋谷寛さんです。渋谷さんはIDCという、ICT市場を調査分析する独立系リサーチ会社にてITのアナリストとしてご活躍されています。元々は外資系企業でエンジニアをされていたそうですが、部門異動したことがきっかけで自分自身のキャリアを再考、技術だけでなく英語力なども鍛えることで実力を身に付けないといけないといった危機感を抱かれていたとのこと。それがBond-BBT MBAに入学したきっかけだとおっしゃられていました。

前回は渋谷さんの仕事内容と在学中の様子にフォーカスしてご紹介しましたが、今回は頻繁に開催されていた勉強会やMBA取得を通して感じられた効用についてご紹介したいと思います。

▼前回の記事はこちら
文武両道。仕事・学び・剣道を両立しながら、在学中、剣道四段に昇段。(現在は錬士六段)

Q.渋谷さんはよく勉強会を開催されていたそうですが、勉強会を開催して良かったと感じたことはありますか?

MBAプログラムの中で学ぶ分野は多岐にわたりますが、やはり人によっては得意/不得意分野、専門/専門外があります。一人で学ぶ時期があっても良いと思いますが、全期間を一人で勉強するのは非効率的で大変です。ただ、MBAプログラムに入学して感じたのは、専門分野のある方がたくさんいらっしゃるということ。学びの理解を深めるために、専門分野のある同期や他の期の方々を招いて勉強会を開催し、わからないところを教え合ったり、ディスカッションをしたりもしていました。経験のある人だからこそわかることも多々あります。有志12名でまとめた「自分たちのMBA~12人それぞれの歩き方~」(2011年発行、青山ライフ出)の中で、藤本氏が掲げている「弱いつながり」は、こういった状況を示すのではないかと思います。

基本は、オンラインMBAなので、SkypeなどのITツールを駆使し、勉強会、グループワークをする事が多かったです(今ではタブレット、SNSなどさらに便利なITツールが増え、それを使いこなすのも勉強の一つだと思います。)。一方、必要があればオフラインでの勉強会、懇親会も数多く手がけました。私の場合は、ある科目では、毎日Skypeで勉強会をし、ある科目ではオフライン勉強会と懇親会を増やしたり、またある科目では最低限のインターネット動画閲覧(当時は衛星放送でした)だけにしてみたり。自分で勉強したことを話すことで、頭の中も整理されますし、非常に効果的でした。要はオンとオフの割合を自分なりにミックスし、考えながら学ぶことがわかって来るわけです。

グループワークもこのような形で進めることが多かったです。あまり行ったことがない取り組みだったので新鮮でしたが、メンバーと意見が合わずもめることもありました。その状況からいかに物事を整理して問題を解決するかは重要ですし、そういった力も鍛えられました。

今でも、一緒に勉強会をしていた人たちとは、集まって飲むことがあります。違う期の方々と組むこともあったので、人とのつながりの広がりを実感しています。

Q.MBAを取得されて感じた効用は何ですか?

IDCへの転職、MBAを活かした分析(ROI分析、フレームワーク活用など)、仕事の対応領域の広がりなどありますが、MBAはあくまでも経営学。学問は学問だと自分は思うのですが、それをいかに実務に活かせるようにアジャストしていくのは自分次第だと思います。しっかりとその点を考えながら学んでいけば、自ずと自分の仕事にフィットしていきます。また、考えること自体が自分自身の力にもなります。

前出の「自分たちのMBA~12人それぞれの歩き方~」(2011年発行、青山ライフ出)でも記載しておりますが、まずは「自分を変える」「自分を超える」ことを意識しなければなりません。同僚、部下、上司、家族、友人など「自分以外」を変えることはできないのです。そのための方法の一つとして、本プログラムがあります。そのためには自分自身の中に「くさび」を作り上げることです。見えない部分にしっかりとした「くさび」をうつことです。それは人生の土台となり肥やしとなっていくはずです。私の場合は剣道も「くさび」となっており、おそらくBond BBT関係者で剣道錬士六段/居合道三段は、私だけと自負しています。

もう皆様は理解できたと思いますが、自分の人生を作りあげることを求められているのです。成功されている人は、人の見えないところで努力しています。人が休んでいる時、遊んでいる時に仕事、勉強、鍛錬しています。そして自分自身の中に「くさび」をつくり、人生の土台にしているのです。

自分の人生を歩くために、より良い人生を掴むために、本プログラムを学ぶことを勧めたいと思います。

Q.最後に、MBA取得をお考えの方々にメッセージをお願いします。

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自分のキャリアプラン、人生については真剣に考えた方が良いと思います。考え抜いていく中で仮にMBA取得に対して迷いが出てきたとしても、ご自身のキャリアプランや人生にプラスになるのだと思われるのでしたら、チャンスだと捉えて飛び込んでみてはいかがでしょうか?MBAプログラムは決して、敷居の高いものではありません。

私は英語力向上を求め、本プログラムにチャレンジしましたが、修了して得たものは「人間力」でした。仕事、剣道、そしてMBAと、3つを両立することで人として大きな経験をし、それが自分自身のものになりました。MBAプログラムで学ぶ内容は、社会人全員にとって必要不可欠なものだと思います。もし自分自身を変えたいと思われていらっしゃるのだとしたら、ぜひチャレンジしてみてください。チャレンジして失敗してもいいではないですか、チャレンジしない事が失敗なのです。

漠然と学ぶのではなく、実務にどう活かすか考えながら学ぶことが重要。(Bond-BBT MBA事務局より)今回の記事はいかがでしたでしょうか?

MBAを取得することが目的化してしまうと、どうしても学びも表面的なものになりがちです。せっかく貴重な時間を割いて、費用を投資して、優秀な方々と学んでいるのに、本来であれば身に付くはずの力を身に付けることができないのはもったいないことです。

学位を取得するというのも、立派な目的のひとつではあると思います。ただ、それ以上に大切なのは、やはり学びをいかに成果につなげていくかなのではないでしょうか。そのための力を身に付けることができて、初めて自己投資に対するリターンを得られるのだと思います。

MBA取得は、ご自身の目的を実現するためのひとつの手段。それを忘れずに、ぜひMBAプログラムの学びにご挑戦ください!

現在もアナリストとしてご活躍されている渋谷さん。今後のますますのご活躍をお祈りしています!

▼前回の記事はこちら
文武両道。仕事・学び・剣道を両立しながら、在学中、剣道四段に昇段。(現在は錬士六段)

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