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【第2部】MBA取得自体に価値を見出さない方が良い。大切なのは、その過程で何を学び、どう変わろうと努力してきたか。(修了生/三上浩司さん)

今回ご紹介するのは、先週に引き続きBond-BBT MBAプログラム25期生の三上浩司さんです。三上さんはMSCIという、ニューヨーク証券取引所にも上場しているリスク・マネジメント・サービス等を提供する企業の東京オフィスで働かれています。現職をはじめそれまで数社を渡り歩き、金融系のシステム関連の仕事にエンジニアやプロジェクト・マネージャーとして従事されてきました。

今回は、本プログラムで学ばれたことがどのように仕事で活きているのかなどについて、三上さんの声をご紹介することができればと思います。

▼前回の記事はこちら
勤務先の上司は外国人。英語で学ぶことができる環境を求め、オンライン大学卒業後にBond-BBT MBAに入学しました。

Q.本プログラムで学んだことはどう活きていますか?

ここ数年間、自分の上司は、インド人→ドイツ人→オーストリア人→カナダ人→オーストラリア人と変遷してきました。全員海外の方ですね。上司以外にも中国人、香港人、シンガポール人、フランス人、ロシア人など様々な国の同僚と一緒に仕事をしてきています。それぞれでまったくタイプが異なり、仕事でコミュニケーションを取る上で苦労することも多くありました。

Bond-BBT MBAでは「Cross Cultural Management」という科目があるのですが、そこで学んだことで国や文化によるスタイルの違いについて前提知識を持てるようになったので、戸惑うことなく彼らと関わることができるようになった点は大きかったです。

今は、韓国のクライアントを相手にビジネスをしています。ソウルのクライアントのオフィスを訪問して会議室に行くと相手は10名全員が韓国人で、それに対してこちらは韓国人1名に日本人1名ということもよくあります。昔の自分でしたら相当緊張していたのではないかと思えますが、学びを通して心構えはできていたので、臆することなく臨めるようになりました。

また、「Cross Cultural Management」以外にも「Effective Negotiation」も効果的です。以前の会社で値段交渉をする際に、アンカリングをうまく使い交渉相手にフレーミングを与えたり、上司と事前に話をしてGood cop & Bad copテクニックを使って交渉を進めることもよくありました。外国人の私の上司はBad cop役がとても上手でしたね。

Q.今後目指していることは何ですか?

面白さを感じる今の仕事を、もっと突き詰めていきたいですね。金融機関の仕事は、その仕事をしていないとわかりにくいかもしれません。私の場合はリスクマネジメントの観点から仕事に関わることが多いのですが、様々な会社の状況を知り、その問題解決に関わることができる点に魅力を感じています。

日本企業と韓国企業では違うところが多くありますし、日本や韓国に進出している欧米企業にも違うところがあります。日本企業にはない韓国企業の良いところや、韓国企業にはない日本企業の優れた点などの違いを実感しながらわかるというのも面白さです。今後は日本と韓国だけでなく、オーストラリアや香港、台湾、マレーシア、タイなど他国の業務に携わっていきたいです。

Q.最後に、MBA取得をお考えの方々にメッセージをお願いします。

3つあります。

ひとつは、異論・反論あるかもしれませんが、MBAを取得したからといって何かが変わることはありません。MBAを取得すること自体に価値を見出さない方が良いでしょう。履歴書にMBAと書いて突っ込んでくるのは少なくても私のまわりでは日本人くらい。海外の人はそうはしません。

ふたつ目は、経営学を学ぶのは仕事のためだと考えない方が良いと思うということです。仕事だけでなく、生活全般に活きるものです。学びを通して視野も広がるし、例えば個人の買い物の交渉に交渉術が活きることもあります。仕事だけに限定してはもったいないです。

最後は、始めたら最後までやり切ること!私がMBA取得を考えたひとつのきっかけは、アメリカ人のCFOに提案が通らなかったこと。自分の能力の限界を感じ、自分を変える必要性を痛感していました。少しでも毎日変わっていくことができれば、現状を突破することもできると信じて学び始めました。信じて行動し、やり抜けば結果は後からついてきます。頑張ってください。

MBA取得を通じて、何を学び、何を得たいですか?(Bond-BBT MBA事務局より)今回の記事はいかがでしたでしょうか?

ご自身のキャリアゴールを実現するためにMBA取得を目指される方は多くいらっしゃいます。ただ、三上さんもご指摘されるように、学びで得られたことは仕事だけでなく、生活全般に良い変化を起こすもの。他の修了生の方々からもよくお聞きすることなのですが、「生活をより豊かにするための学び」という視点を忘れてはならないのかもしれません。

また、初めはMBAを取得することで何を得たいのか?その目的が明確だった方も、実際に勉強し始めたら忙しさのあまり「なんとか無事に修了しMBAを取得すること」が目的にすり替わってしまっているということもよくあります。それはある意味、仕方がないことなのかもしれませんが、MBA取得を通してご自身として何を得、何を実現させたいのかにどこかで改めて向き合われた方が良いかもしれません。

実は、MBAプログラム選びをしているご検討者の方にも同じことが言えます。もともとは明確な目的意識をお持ちの方でも、様々な情報に触れていく中でMBAに対する期待値が上がり、MBAを取得すること自体が目的になってしまうことがあります。しかし、そもそも学びを通して何を得、それを通して何を実現させたいのか?そのためにはどのMBAプログラムが自分にとってより適しているのか?一度原点に立ち返り、棚卸をしてみるとミスマッチの少ないMBAプログラム選びをすることができるかもしれません。

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勤務先の上司は外国人。英語で学ぶことができる環境を求め、オンライン大学卒業後にBond-BBT MBAに入学しました。

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