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短い時間でどれだけ質の高いアウトプットを生み出すか。短距離走的な筋肉が、Bond-BBT MBAでは鍛えられたと思います。(修了生/式守幸穂さん)

今回の記事は、2016年4月に開催された第2回「MBAと女性のキャリアを考える。」にご登壇いただいた受講生・修了生の方々にお話いただいた内容をまとめたものになります。立場や置かれているご状況が異なる4名の方々にご登壇いただきましたが、今回はその中から、メディカル・デバイスを扱う外資系企業でプロダクトマーケティングをご担当されている式守幸穂さんのお話をご紹介したいと思います。

ご多忙な毎日を過ごされている式守さん。どのような理由でMBA受講をお考えになられたのでしょうか?実際に学んでいく中で苦労したことは?そして、学びが修了後にどのような成果につながっているのでしょうか?

Q&A形式でその内容をご紹介したいと思います。

Q.現在のお仕事の内容・MBA取得をお考えになられたきっかけについてお話をいただきたいと思います。

A.私は現在、メディカル・デバイスを扱う外資系企業でプロダクトマーケティングを担当しております。これまでのキャリアも外資系の医療機器業界でほとんどマーケティングに携わってきました。

医療業界のマーケティングは、コンシューマーを対象にしたマーケティングとは違って、いわゆるマーケティングらしいマーケティングをあまりすることができない、ちょっと特殊な環境です。その中で、自分をマーケターとしてどのように成長させていこうかと考えた時に、社内だけで吸収できることには限界があるなと思って、何か自分で可能性を広げられないかなと模索していました。たまたま、私の上司やアメリカのカウンターパートのほとんどの方々がMBAホルダーで、彼らに相談をしたところ「それならばMBAがいいのではないかな」とアドバイスを受けたことが、MBA取得を考えたきっかけです。

また、会議などでマーケティングのことを実地でしかわかっていなかったので、専門用語やフレームワークというものがなかなか理解できずにいました。特にグローバル本社とやりとりをしている時に、話が自分だけワンテンポ遅れて噛み合わないといった課題に直面していました。そのようなことを解消するためにも、MBAプログラムで学び始めようと考えました。

Bond-BBT MBAを選んだ理由は、初めは通学/留学で学ぶことを考えていたのですが、仕事を辞めるということに非常に不安がありました。そのため、働きながら学べるプログラムはないかと探していました。また、私の最終学歴が短大卒ということもあり、きちんと学位が取れるところ、GMATを受験せずにすぐに学べる可能性があるプログラムという条件で探していて、Bond-BBT MBAを選ぶことにしました。

Q.毎日が忙しくて出張なども多いかと思います。そのようなご多忙の中、どのように工夫をして仕事・勉強・プライベートを両立されていらっしゃいましたか?

A.私は実は、34期として入学をしたのですけれども、実際のスタートは1期遅れて35期でした。入学することが決定した直後、アメリカ本社へ長期出張に行くようにという指示が出て、「え、どうしよう!」と悩んだ結果、スタートを遅らせることにしました。残念ながらその後、長期出張の話は流れてしまったのですが、「新しい仕事と勉強を両立するのは自分のキャパシティを考えると難しいだろう」と思って、そのような時は勉強しないという方針で私はスタートしました。

最初にマーケティング・マネジメントという今から思うとトップ3に入るくらいアウトプットをたくさん出さなくてはならない授業があるのですけれども、それと同時にBusiness Communication Skillsという英語の選択科目を2つ同時受講しました。

Bond-BBT MBAの推奨する履修ペースは2科目同時受講。1セメスターで2科目くらいずつ履修を進めていくと、2年ちょっとで修了できるペースなのですが、2科目同時受講をしてみて自分には無理だな…と。私は2年で修了する計画を早々に止め、その次からは自分の取れる科目1つずつじっくり履修していくという方針に切り替えました。

男性の受講生の中には、「徹夜で仕事して朝まで勉強も頑張ったぜ!」といったゴリゴリの体育会系の方もいらっしゃるのですが、自分のまわりにいるBond-BBT MBAの女性受講生の方々は、早く科目履修を消化するよりも、1科目ずつじっくり勉強して自分のものにしていこうという方が多くいましたね。

勉強時間は、隙間時間の活用、昼休みは勉強の時間に充てるといったことで捻出しましたね。それまでは同僚とランチに行っていたのですが、勉強中は席でサンドイッチを食べながら講義動画を見ていました。

また、朝はやはり1時間ほど早く起きて、教科書の読み込みなどのインプットに時間を費やしました。そして、夜のまとまった時間にアウトプットするようにしていました。

平日でできることは限られているので、土日に集中して取り組みました。勉強している間は友人と遊ばなくなったのですが、決まった一定の期間だけのことですし、人間のラーニングカーブはずっと同じわけでもないので、最初の1年間はとにかく我慢して勉強しようと思って土日はほとんど勉強していましたね。

仕事は、受講の途中で部署を配置換えになったりして、海外出張に行くことが多くなりました。そのような時は、履修ペースを調整したり、課題の提出期限を教授に交渉したりして学び続けられるようにしていました。

Q.修了してから今までを振り返ってみて学んだことが仕事に活きたと感じたことはございますか?もし具体的なエピソードがございましたら、併せてお聞かせください。

A.一番MBAプログラムで学んで良かったと思うのは、実は私の場合、学んだコンテンツから得られた知識より、短い時間で限られた情報からどれだけ確度の高いアウトプットを出すかという訓練を徹底して積むことができたことです。短距離走的な筋肉がBond-BBT MBAではとても鍛えられます。

そのような情報の吸収の仕方、整理の仕方、短い時間でまとめてアウトプットする力は、ものすごく自分の仕事に役立っています。

あと、会社全体のビジネスを、フレームワークを通して理解することで、自分に今何が求められているのかということをわかった上で、ブランディングに取り組むことができるようになりました。

最後に、どうやったら違うバックグラウンドや意見の方をまとめて一つの方向に意思統一を図れるか、それまでキャラと精神論的な側面で人をつなごうとしていましたが、様々な方々と切磋琢磨した経験を通して、人を動かすのがよりスマートにできるようになったかなと自分では思っています。

私はアメリカの企業で働いていますが、アメリカではMBAを持っていて当たり前。特にマーケティングはそうなので、MBAを取得しておいて良かったと思います。

MBAで得られた力はキャリアにおいて武器に。(Bond-BBT MBA事務局より)今回の記事はいかがでしたでしょうか?

マーケターとして成長し、自らの可能性を広げていこうとされていた式守さん。そのための手段として、まわりからのアドバイスもありMBA取得を目指されました。アメリカの企業にお勤めということもあり、MBAの学位をもっていること自体の価値もありますが、それと同時に実際に仕事で成果を上げるための力を手にすることができたとおっしゃられていました。「短距離走的な筋肉」という表現をされていましたが、仕事においては限られた時間でアウトプットを出し、成果を上げていくことが当然求められます。得られた力はとても強力な武器になったのではないでしょうか。

その一助になることができ、私どももとても嬉しく思います。

ご多忙な日が今も続いていらっしゃるようですが、ご健康にはくれぐれもお気を付けいただければと思います。今後のますますのご活躍、お祈りしています!

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