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【第2部】ボスマネジメントを通して、上司と部下に良い関係を!そして、良い成果を!!(修了生/藤野祐美さん)

今回ご紹介するのは、先週に引き続き2期生の藤野祐美さんです。グローバルビジネスで活躍できる人材を育成したい、女性の活躍の支援をしたいと考えて起業をされた藤野さん。本当に幅広い専門分野をお持ちなのですが、その中でも特に得意とされている領域があるそうです。

それが、「ボスマネジメント」「女性向けのマネジメント研修とリーダー研修」です。後者については皆様もイメージを持ちやすいと思いますが、「ボスマネジメント」とは何なのでしょうか?皆様はご存知ですか?

今回は、藤野さんが特に得意とされているこれらの2つの専門分野について、お話いただきたいと思います。

▼これまでの記事はこちら
【第1部】「前例」を打ち破れ!実力を発揮できていない優秀な女性がもっと活躍できる社会を!!

Q.得意分野のひとつが「ボスマネジメント」とのことですが、こちらのテーマに着目された理由は何ですか?

ちなみに、ボスマネジメントはご存知ですか?仕事の目的や目標達成のために、上司と部下がお互いの強みを活かし合いながら協力して役割を果たし、貢献し合えるパートナーとしての関係を目指して成果を上げることです。そのような関係を築くために、部下から上司に対して働きかけを行います。

外資系企業ではまずボスマネジメントを身につける必要がありますし、海外のビジネススクールでも大切なスキルのひとつとして学ぶ内容です。

私がボスマネジメントに関心をもったのは、日本企業から外資系企業に転職したときのある経験がきっかけですね。当時転職した外資系企業には、いわゆる日本の「上司らしい上司」がいませんでした。自分の仕事が終わったらさっさと帰ってしまうし、仕事をサポートしてくれることもない。最初はそのことに悩んでいました。

でも、そのことを同僚に話すと「上司は使うもの。なぜ使わないのか?」と指摘されて、思わずハッとしたのですね。欧米では、上司は自ら手を出してくれる父親のような存在ではありません。それが自分にとって大きな気付きとなりました。

また、キャリアカウンセラーとして厚労省が以前行っていた、働く若者ネット相談に関わっていたことがありました。無料で24時間、対面、メール、ネット、電話で相談に乗るサービスでしたが、寄せられる相談内容の多くが上司に関するものだったのです。話を聴いていると、昔の自分のように「上司を使う」という発想がないことに気が付きました。

そのような発想をもてる人を増やすことが大切なのではないか?そう考えて「上司取扱説明書」という書籍を執筆したのですが、それ以降、読者の方々からボスマネジメントについて研修をお願いすることはできないかと問い合わせをいただくことが増えました。依頼の経緯は大きく分けて3つです。

①職場のストレスの多くが上司であり、そのネガティブなサイクルから抜け出すため。
②上司を動かし、それぞれの社員が自発的に働けるようにすることで組織力を上げるため。
③部下からのリーダーシップとして、その力を伸ばしたいため。

まだ村社会な組織も多いのではないでしょうか。ただ、環境が変わり、そのような企業も変わっていく必要性を感じているのかもしれません。

Q.最近は女性向けのマネジメント研修やリーダーシップ研修も実施されることが増えているそうですね。

たしかにそうですね。その際に気をつけているのが、視野狭窄に陥らないこと。人事の方にも、点ではなく面展開をさせてくださいと伝えるようにしています。

多くの日本企業が、女性の管理職登用について数字ありきで動いています。女性管理職の頭数をなんとか揃えたいとしているのです。ただ、それはおかしいのではないでしょうか?

人材採用・育成は本来、戦略ありきのはず。女性の管理職登用にはトップメッセージが重要です。トップが積極的に旗振りをしないといけません。また、同時に上司に対する啓発も必要です。制度の穴をいかに埋めていくかを日々考えています。そして、選択肢の幅も必要だと思います。子どもが生まれてから組織のリーダーになりたいと考える女性もいます(もちろん、逆もいます)。セカンドチャンスが大切であるということを、私はいつも伝えるようにしています。

人材育成を本来あるべき姿に。(Bond-BBT MBA事務局より)今回の記事はいかがでしたでしょうか?

日本企業ではなかなか馴染みがないかもしれませんが、ボスマネジメントは仕事をする上で本当に大切なスキルだと思います。「上司を使う」というとネガティブなイメージをもつ方もいらっしゃるかもしれませんが、仕事の目的や目標達成のために、上司と部下がお互いの強みを活かし合いながら協力して役割を果たし、貢献し合えるパートナーとしての関係を目指して成果を上げるためにどのような働きかけをするかということ自体、今のビジネスに求められることだという点については、異論は少ないのではないでしょうか。

また、女性を対象にした研修の話の中でご紹介した問題提起も、実に本質的なことなのではないでしょうか。本来あるべき姿に、人材育成を戻そうとされている。それが、現在藤野さんが取り組まれていることなのだと思います。

このようにして事業に取り組まれる藤野さんですが、実はビジネスをされる上でBond-BBT MBAの修了生の方々と一緒になることも多いそうです。オンラインMBAというと「人とのつながりができにくそう…」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。そのような方々にとっては意外なことかもしれないですね。

次回、連載の最後は修了生の方々の交流やBond-BBT MBAの学びを通して得られたことを、藤野さんの体験を通してご紹介していきたいと思います。お楽しみに!

▼続きはこちら
【第3部】得られたかけがえのない仲間たち。そして、思考の量とスピード。

▼これまでの記事はこちら
【第1部】「前例」を打ち破れ!実力を発揮できていない優秀な女性がもっと活躍できる社会を!!

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