close

【レポート】グローバルで生き抜いてきた先輩に学ぶ、ミドルからエグゼブティブのサバイバル術

概要

日本がグローバルに進出し始めた時代を支え、現在の礎を築かれた先人たちをお招きし我々が日々抱えている組織運営やキャリアなどの問題・疑問を解消するセミナーを開催しました。

いくつかの講演をピックアップし、その講演の簡単なレポートとともに参加者の感想ご紹介いたします。
(本記事は、2013年8月に開催されたイベントをもとに作成されています。)

講師プロフィール・講演内容

講演1:「ファイヤストーン買収(M&A)とその後」
藤村峯一氏(1943年東京都生まれ、慶応大学工学部卒)

元ブリヂストン常務執行役員
ブリジストン米国本社CAO 米国駐在12年(留学を含む)
ブリジストン欧州本社会長兼社長 ベルギー駐在2年間

講演2:「グローバル化と世界標準」
越川頼知氏(1948年千葉県生まれ、早稲田大学法学部卒)

元三井物産(株)シニア・プロジェクト・マネージャー
35年間(中近東、東南アジア、東ヨーロッパ駐在も含め)全世界の様々なインフラ・プロジェクトを手掛けた。テヘラン大学留学

講演3:「資源の無い日本で、何故鉄鋼業は世界をリードする発展を示し得たか?」
向坂勝之氏(1941年神奈川県生まれ、東京大学経済学部卒)

1965- 新日本製鐵勤務(主として鉄鋼原料の開発・輸入業務に従事)
1989-93豪州新日鉄社長(シドニー在住、この間シドニー日本人学校理事長歴任)
1995- IT関連企業社長、2002-コンサルタント企業社長など

講演4:「企業経営者の責務は収益向上を目指すものではない。それでは何か?」
遠藤恭一氏(早稲田大学政経学部卒)

元三井物産執行役員、米、英、ブラジル駐在合計11年。
経営企画、投資管理、鉄鋼原料などを担当。

講演5:「オイルショックと日本の化学産業の変遷」
田部揆一郎氏(1938年広島市生まれ、米国マサチューセッツ工科大学卒)

元三菱油化(現三菱化学)勤務、
新規石油化学製品企画、海外との技術導入・技術輸出・プラント輸出等担当。

講演6:「中堅管理職の悩み、ピンチこそチャンスに/組合執行委員長の魅力」
若松常美氏(1944年茨城県生まれ、東京理科大学工学部卒)

大成建設勤務。建築部長、大成ユーレック常務取締役
1級建築士、1級施工管理技士

講演7:「新写真システム開発共同開発(EK/Fuji/Canon/Nikon/Minolta)の立上げ/実行の経験談」
池上 眞平氏 元富士フイルム勤務。

研究開発部門及び知財部門で業務遂行。
海外の企業との共同開発及び海外の企業との特許係争の経験あり。
「活かし/活かされながら様々な人々と共に生きてきた経験」が自分の大切な財産の一つ。

また、今回セミナーの実施にご協力いただいた一般社団法人ディレクトフォースをご紹介します。

一般社団法人ディレクトフォース (HP) http://www.directforce.org/
ディレクトフォースは、かつて実業界でエグゼクティブとして活躍し、豊かな知識と実務経験を備えた人たちを会員とする組織です。培った貴重な経験やノウハウを社会に還元し、役立てようとボランティアによる社会貢献活動を行っています。

Start ups:グローバルで生き抜いてきた先輩に学ぶ、ミドルからエグゼブティブのサバイバル術

講演1:「ファイヤストーン買収(M&A)とその後」

ブリヂストンによる米ファイアストーン買収、小が大を買収するという大変チャレンジングな舞台裏の話を聞きました。

※当時のストーリーはブリヂストンの会社情報でご覧になれます。
http://www.bridgestone.co.jp/corporate/history/story/08_01.html

M&Aと言えばスマートでインテリなイメージがあるかと思いますが、舞台裏では人と人が必死で戦いながら本当に泥臭いことをやっています。

買収当初、日本人は「友好にやろう」とか、「相手の言う事を聞こう」という姿勢で挑んでいたようですが、なかなか現地との調整でうまくいかないことが多かったため、12人中10人のアメリカ人Executive Officerを日本人に入れ替え、トップダウンで指揮権をとったとのこと。

特に日本人が完全にアウェーな地に入り込んで、いかにして彼らと溶け込んで、事業を作って行ったのかが時代の差はあれど今に通じるところがたくさんあり参考になりました。

講演3:「資源の無い日本で、何故鉄鋼業は世界をリードする発展を示し得たか?」

過去教科書で聞いていたような製鉄所と実際に現場で関わっていた方のお話を聞き、このリアルな話に一番価値が有るのだと実感しました。

その当時は、どうにかして復興をしていかないといけなかったため、人の金を借りながら日本の経済を発展させるべく、海外から資金調達をして事業を継続したというのが、イノベーティブな話でした。

当時の現場やミドルの人達が知恵をだし経済発展を遂げてきたのかが、本当の言葉で淡々と語られる様には、日本の伝統を感じずにはいられませんでした。

戦後でお金も資源もなかった日本がどんな手を使って繁栄していたのかなかなか聞くことの出来ない経験を共有いただきました。

講演4:「企業経営者の責務は収益向上を目指すものではない。それでは何か?」

経営者は収益向上が責務ではない。

既存事業の収益向上を目指すのは事業部長や営業部長の役割。経営者が本当にやらなければならないのは、次の事業を生み出すこと。手元資金や社内技術・リソースを使い、いかに新しい事業を考えだし、実現させるかである。日本の経営者でこれをできている人は少ない。

これからの時代はITを知っている人が経営者になるべき(CIOなど)

今の時代、新しいものを生み出す為には、ITの知識が不可欠であり、経営者にはITの知識が求められる。しかしながら、ITの知識は一朝一夕でつけられるものではない。したがって、経営者がITを勉強するのではなく、ITを知っている人が経営者になるのが望ましい。

日本を代表する大手企業の元役員の方からこのようなお話が聞けたことは大変新鮮でしたし、自分が考えていたことに対する自信に繋がりました。私の会社も同様の課題を抱えておりますので、この視点を大切にしていきたいと考えます。

講演7:「新写真システム開発共同開発(EK/Fuji/Canon/Nikon/Minolta)の立上げ/実行の経験談」

当時はありえなかった同業との協業を実現する為にとにかく、会社に関係なしに足を使って交流を持った。技術者はイノベーションの為に協業が必要だと分かっていたので、なんとか実現させるべく会社を説得した。

当時の技術者は、カメラが好きだから、少しでもよくする。とにかくみんなより良いカメラを作りたいという気持ちがあり、それを実現させるべくただただ行動していたとのこと。

その為には上司もなにも関係ない、とパッションがある人の行動はイノベーションへの原動力となることが分かりました。カメラに一生を注いだ方の話を聞いて、自分も熱中出来る何かを見つけねばならないと思いました。

本記事をご覧いただいていかがでしたでしょうか?正直、参加者の感想を聞いただけでは実際の体験談の生々しさや熱は伝わりにくいと思います。また、同じ話を聞いたとしても感じ取ることは人それぞれです。今後もこのように検討者・受講生・修了生が交流する場を設けてまいりますので、ご興味がございましたらぜひイベントに足を運ばれてください。様々な分野で活躍をされている受講生・修了生の方々は本当に多くいらっしゃいます。その熱を、ぜひ感じ取られてください。イベント情報は【こちら】で随時公開してまいります。

bond02