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【第1部】中小企業の経営者の力になりたい。(修了生/早嶋聡史さん)

今回ご紹介するのは、Bond-BBT MBAプログラム6期生の早嶋聡史さんです。早嶋さんはBond-BBT MBAの仲間たちと、中小企業の経営コンサルティングを行う株式会社ビズ・ナビ&カンパニー、中小企業のM&Aを支援する株式会社ビザインを起業。同じく仲間たちと小規模M&Aの普及を目指す一般社団法人 日本M&Aアドバイザー協会を立ち上げ、コンサルタントとして日々ご活躍をされています。

また、ドラッカー学会会員でもあり、Web Magazine「せかいへ」でも「ドラッカーの格言から学ぶマーケティング入門」を連載中。

今回は、そのように日々ご活躍され、3つの組織の経営にも取り組まれている早嶋さんの仕事内容、そしてそもそもなぜ起業をしようとされたのかにフォーカスしてお話をお聞きしていきたいと思います。

Q. 現在、様々な組織を経営・運営されていらっしゃいますが、早嶋さんの現在の仕事、専門分野についてお聞かせください。

私は現在、3つの組織の経営・運営に携わっています。

まずはビズ・ナビ&カンパニー。2006年11月に設立した会社なのですが、企業研修と中小企業に対する経営コンサルティングを実施しています。割合は半々ですね。中小企業向けのコンサルティングをやりながら、MBAの基本的な考え方を普及しています。Bond-BBT MBAの先輩たちと最初に立ち上げた会社です。もともとは先輩が個人事業主として取り組んでいた事業なのですが、合流して新たな組織にしました。事業の内容は、立ち上げメンバーがBond-BBT MBAの最後に取り組むビジネスプランニングで、中小企業の経営診断システムを構築してサービスを提供し、その中にコーチング式でコンサルティングを織り交ぜて提供していく事業計画を基に練り直しました。ビズ・ナビ&カンパニーではそれを実行したのですが、一部の業界では収益化がうまくいったものの、全体的には収益が低下してきてしまったので、ペイしないと判断して今では企業研修や研修を提供する講師の育成、そして中小企業コンサルティングとして東京・九州を中心に年商数十億円規模のオーナー経営者に対して意思決定のための支援やコンサルティング業務を中心に取り組んでいます。

その次に立ち上げたのが、ビザインという会社です。それまで中小企業向けのコンサルティングを通して、戦略立案やマーケティングの支援、管理会計や人材育成などの仕事に取り組んできていました。そのような仕事は本当に面白かったのですが、一方で、MBAで学んだファイナンス分野のことをあまり活かせていないな…とも感じていたのです。もっとMBAっぽいことに取り組みたいと考えて作ったのがビザインです。中小企業は後継者選びなどが問題となっていますが、そのような問題を解決するために、社長のハッピーリタイヤを考え支援すること、そして中小企業のM&Aを支援することで問題を解消したいと考えていたのです。すでに当時、Bond-BBT MBAの修了生で似たモデルでビジネスに取り組んでいた人がいました。その方々から学びながら、自分にもできるかもと考えてBond-BBT MBAの別の仲間と立ち上げました。

そして、一般社団法人日本M&Aアドバイザー協会(JMAA)という小規模企業のM&Aの普及に取り組む一般財団法人をBond-BBT MBAの仲間たちと立ち上げました。M&Aというと、特に当時はハゲタカファンドなどのイメージもあって、ネガティブなものとして世間では捉えられがちでした。しかし、小規模~中規模企業のM&Aでは友好的M&Aが実際には多く、良い形で事業を統合されているケースが弊社の場合はほとんどなのです。実際にとても有効な手法なのです。ただ、株式会社で小規模M&Aを普及しようとするとネガティブイメージもあってなかなか進まない体験をしました。そこで、一般社団法人という法人格で取り組むことにしました。対象は主に売買価格が1億円前後のM&Aにかかわる方々です。この層に対するプレーヤーは当時から少なく、多くの企業は規模が大きいM&Aに携わっていました。その理由は、成功した時の手数料が高くなるからです。そのような中、私たちは後継者不在に苦しむ中小企業に対して貢献することで、経営者、社員、顧客全員がHappyである状態にしていきたいと考えました。このような背景からJMAAを立ち上げました。

Q.このような取り組みをされてきた背景として、ご自身の中には何があると思いましたか?

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このように次から次へと中小企業に対してサービスを提供する組織を立ち上げてきた背景には、中小企業のオーナーをしていた自分の父親の影響があると思います。父は仕事に取り組む上で、常に税理士の方にビジネス相談をしていました。税理士=経営をよくわかっていると考えたのでしょうね。年商2億円くらいの中小企業のオーナーですと特にそのような方が多いようで、税理士にベッタリという姿を幾度も見てきました。中には経営に精通した方もいらっしゃるのかもしれませんが、基本的に税理士は経営のプロではありません。でも、相談相手が税理士しかいない。そのような状況に問題意識をもったのです。

それ以外にも、前職であるメーカーの事業部長に戦略策定の支援を行っていた経験も影響していると思います。そのような仕事をしていく中で、意外と組織運営をされるトップに対してアドバイス業務を行うことで自分の仕事として食べていけるかもという大いなる勘違い(?)をしたのです。結果、自分がずっとやってみたかった中小企業をテーマにしたビジネスに取り組むことができるようになったのです。

中小企業の経営者の力になりたい。そのためにも、昨日の自分より成長している自分に、今日はなっていたい。(Bond-BBT MBA事務局より)今回のインタビューはいかがでしたでしょうか?ご自身でも3つの組織を経営しながら、中小企業の経営者の力になろうと企業研修やコンサルティングに従事している早嶋さん。本当にご多忙で、東京と福岡を往復する日々を過ごされています。でも、いつお会いしても疲れを感じさせず、とてもエネルギッシュ。お会いする度に、高いプロ意識をヒシヒシと感じます。

早嶋さんにインタビューをしていたときに印象的だった言葉のひとつが、「昨日の自分より成長している自分に、今日はなっていたい。」というもの。そのために毎日少しずつでも自己研鑽を欠かすことはできないとおっしゃられています。経営者としてもコンサルタントとしても、常に学び続ける姿勢をもたれています。

早嶋さんは、経営者として、そしてコンサルタントとして日々何を心掛けて仕事に取り組まれているのでしょうか?次回は、その点にフォーカスしてご紹介したいと思います。

▼続きはこちら
【第2部】昨日の自分より成長している自分に、今日はなっていたい。

【第3部】Bond-BBT MBAで得られたと思う4つのこと。

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