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【第1部】英会話学校のその先へ~日本とフィリピンの架け橋になるために、スービックに英会話学校を設立!~【走り始めた起業家たち】

本日から、起業をされて数年以内の方々をご紹介する連載「走り始めた起業家たち」をスタートいたします。

今回ご紹介するのは、フィリピンのスービックで短期語学留学のための英会話スクール「iYES(アイイエス) Language School(以下、iYES)」を起業されたBond-BBT MBAプログラム8期生の中沢宏行さんです。

大手メーカーの半導体エンジニアとしてのキャリアをスタートし、Bond-BBT MBA修了後、外資系企業に転職。その後、ある中小企業メーカーのフィリピン工場の工場長を務めた後、フィリピンの良さに魅かれて仲間とともに起業をされました。

中沢さんの取り組みを3回にわたってご紹介いたします。第1部は、中沢さんが取り組まれている事業の内容にフォーカス。中沢さんが共同経営をされているiYESとは、いったいどのよう英会話スクールなのでしょうか?

iYES(アイイエス)とはどのような学校ですか?

私は2年前に共同経営者とともに起業し、iYESという英会話スクールをスービックで運営しています。

iYES では1週間から1年まで、目的と予算に合せた留学をすることが可能です。費用は米英加豪の英語圏留学の半額以下。フィリピンで最も治安のよい地方都市のひとつ、スービックで英語漬けの生活を送っていただけます。英語初心者の方、シニアの方も安心して受講可能です。

短期留学が可能な他の英会話スクールとの違いは、実践で使える英語力を身につけるために英会話レッスンを受けるだけでなく、短期インターンやボランティア活動を通した実践学習に取り組むことができること。そして、既成のテキストを利用するのではなく、自分たちの学校のために学習目的に応じて独自に設計されたテキストを使って参加者の方々が本当に必要としている学習内容に集中して学ぶことができるようにしていることが特色です。

現在、最も多いのが学生の受け入れです。学生の方々にいつもお伝えしているのは、「英語で何をするか」ということ。多くの方は学校を卒業した後に就職します。それを見据えると、インターンシップで実際に英語を使う経験は必要不可欠。彼らのことを考えると、この経験がとても貴重なものになるのではないかと思います。

また、企業の語学研修の一環で短期留学を受け入れることもあります。今、少しずつではありますが増えてきていますね。その時も、例えば工場のオペレーションに必要な英語、接客をする上で必要な英語など、企業が求める目的に応じて自由にカスタマイズしてプログラムを提供できるようにしています。それができるスタッフが私たちにはいます。それも強みのひとつですね。

私たちが大切にしているのは「実践」。ここまでやって、はじめてビジネスの現場で活きる英語力を身につけることができるのではないかと考えています。

そもそもスービックとは?

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そもそも、スービックってご存知ですか?フィリピンの語学留学といえばセブをイメージされる方が多いと思いますので、ご存じない方が多いのではないでしょうか。

スービックとは、正式にはスービック経済特別区と言います。1991年にアメリカからスービック海軍基地が返還された後、経済特別区に指定され、現在は大統領直轄のスービック湾都市開発庁(SBMA : Subic Bay Metropolitan Authority)が管轄しているエリアです。フィリピン・マニラ空港から車で2時間半の場所にあります。

その後、フィリピンでの最初の自由貿易港(フリーポート)となり、国際空港などのインフラ整備の下、外資誘致も盛んになりました。また、綺麗な海に面した立地から、産業だけでなく、免税店・ゴルフ場・大型ショッピングモール・各種アミューズメント施設も多く、観光地としてもフィリピンでは有名です。フィリピンの中でも最も安全な場所のひとつとしても知られています。

私たちの学校は波止場まで簡単に歩いていける便利な距離にあります。波止場から眺める夕日は本当にきれいですね。食事も美味しいので、楽しみながら英語力の訓練を積むことができます。

なぜ、フィリピンのスービックで起業をされたのですか?

まずは仕事で、フィリピンのスービックで工場のマネジメントをしたことがきっかけですね。フィリピンから日本を見たときに、もっと日本人は外を見ても良いのではないかと感じていました。

また、フィリピンで仕事をしていく中でフィリピンの方々のことが好きになり、彼らのために、特に若者のために何かをしたいと思うようになったことも大きな理由です。そのひとつの取り組みが雇用。実際に、iYESで働くフィリピン人スタッフも20代です。ただ、雇用のみだとフィリピン人数名にしか貢献することができない。なので、よりフィリピン人の方々のためになることを目指して日本人の短期留学だけでなく、その逆、フィリピン人に日本に留学してもらう、あるいは日本で就業してもらうことができるような仕組みを今後は作っていきたいんです。そうすることで、フィリピンの多くの若者に仕事に就く機会を提供することができるのではないかなと考えています。現在、某企業のフィリピン人新入社員10数名に日本語を教えています。この夏には来日し、日本で働く予定です。

スービックは、自分が工場のマネジメントとして働いていた場所でした。長年働いていると、その地域に詳しくなりますし、信頼できる人のネットワークもできる。ビジネスは信頼できる人と組まなくてはならないと思います。そう考えたときに、起業をするならスービックだなと思っていました。まあ、何よりもその場所がとても好きになってしまったのですけどね(笑)

フィリピンと日本の架け橋になることを目指して。(Bond-BBT MBA事務局より)

主に中沢さんが起業をされたiYESの事業内容、そして事業をされているスービックがそもそもどのような場所なのかにフォーカスしてご紹介した第1部。いかがでしたでしょうか?

フィリピンのスービックで工場のマネジメントに携われるようになってから、中沢さんの中でフィリピン人、そして日本人のために何かをやりたい、そして双方の架け橋になりたいという気持ちが強くなっていったとのことです。そのような中、ある出会いがあって中沢さんは共同経営者として起業の道を歩まれることになりました。その出会いとは何だったのでしょうか?

次回、第2部では中沢さんが起業された経緯によりフォーカスしてご紹介したいと思います。

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