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【受付終了】【12月9日(金)19:30~@東京(麹町)】
豪研会×BBT Presents
BOND TALKS 第1回『Future of Healthcare』

この度、Bond-BBT MBAアルムナイ組織『豪研会』とBBT事務局の共同企画として、リアルなラーニングコミュニティをスタートします!

Bond-BBTには実に多様でユニークな人々(Bondies)が集まっていますが、そうした人々がMBAの科目を超えて、お互いの経験や知見からもっと学びあい、もっとつながっていく場を提供することが目的です。ビジネスをはじめ世の中の森羅万象から毎回様々なテーマを設定し、在学生・修了生を中心にそのテーマについて語っていただけるプレゼンターを招待し、多様なモノ・コトの見方・考え方に触れるイベントを開催していきます。

「毎回プレゼンターが熱い思いを伝え、聴衆が感動するような場にしたい・・・」

そんな想いでスタートします。

記念すべき第一回目は、”Future of Healthcare” をテーマに、この分野の最前線で活躍する3名のプレゼンターにご登壇いただきます!ぜひ奮ってご参加ください!!

●『私が東大を辞めたわけ;医療・教育・研究の新しいあり方について』
上 昌広 氏(医学博士、医療ガバナンス研究所 理事長)

●『あなたに超高額新薬は必要か?~製薬企業のゴーイングコンサーンと新薬開発』
佐久間 仁朗 氏 (Bond MBA, 2012)

●『「診断戦略」を世界の医療の標準に』
志水 太郎 氏 (Bond MBA, 2012)

概 要
【日 程】 2016年12月9日(金)19:30~21:30
19:30 ~20:30 セミナー
20:30~21:30 懇親会【参加費】 1500円 (Bond-BBT MBA受講生・修了生無料)

【対象者】 ・Bond-BBT MBAプログラ検討者/受講生/修了生
・MBA取得検討者
・Healthcare分野にご関心・興味がある方

【定 員】 40名(先着順)

【会 場】 BBTラウンジ(〒102-0084 東京都千代田区二番町3番地 麹町スクエア1F)

【プレゼンター紹介】
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◆上 昌広 氏
プレゼンテーマ:『私が東大を辞めたわけ; 医療・教育・研究の新しいあり方について』
■ Profile
特定非営利活動法人 医療ガバナンス研究所  理事長
1993年東大医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の診療・研究に従事。
2005年より東大医科研探索医療ヒューマンネットワークシステム(後に 先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年3月退職。
4月より現職。星槎大学共生科学部客員教授、周産期医療の崩壊をくい止める会事務局長、現場からの医療改革推進協議会事 務局長を務める。
「日本の大問題 「10年後」を考える ─「本と新聞の大学」講義録 (集英社新書) 」など著書多数。

■メッセージ:
私は、今春、10年間勤務した東大医科研を辞し、研究室のスタッフとともに、新たに設立した特定非営利法人医療ガバナンス研究所に移った。
私は48才。残りの医師人生を人材育成に費やしたい。そのためには独立したほうがいいと考えた。
若き医師は、様々な経験を積み重ねることで成長する。私たちがすべきことは、彼らに良い環境を提供することだ。
このことを大学でやるには限界がある。スピードと資金が不足しているからだ。もし、活動資金を税金に依存しなければ、高い生産性を維持しながら、自由に活動できるはずだ。
現に米国ではNPOや非政府組織(NGO)が研究分野でも大きな役割を果たしている。
幸い、医師はプロフェッショナルだ。患者を診療して、対価を得ることが出来る。
組織を離れても生きていける。臨床研究では、新薬や特別な検査を使わない限り、大半の費用は診療報酬で賄われる。基礎研究のように、すべての費用を研究費として調達する必要がない。
このような特性を活かせば、診療をしながら、研究を続けることも可能だ。税金に依存しなくても、若手を育成することもできる。
私は各地の志あるリーダーとネットワークを構築することで、若手が成長できる環境を提供できると考えている。
このような枠組みの中で、医療ガバナンス研究所の役割は事務局だ。関係者が情報をシェアし、有機的な連携ができるようにサポートする。
私は、このような活動を通じ、「官でない公」を作りたいと思う。我々の活動にご興味のある方がおられれば、ぜひ、ご連絡いただきたい。

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◆佐久間 仁朗 氏
プレゼンテーマ:『あなたに超高額新薬は必要か?~製薬企業のゴーイングコンサーンと新薬開発~』
■ Profile
北海道生まれ、東京在住。東京工業大学大学院(専攻は分子生物学)卒業後、外資系製薬企業の研究開発部門で一貫して新薬開発に携わる。現在は欧州系製薬企業にて糖尿病領域の開発プロジェクトリーダーとして、新薬開発企画、開発戦略立案から承認取得までを担当。経営学修士(豪ボンド大学)。趣味はインド哲学と音楽(担当ドラム)。定期的に渋谷界隈の怪しげなクラブに出没し中学生ボーカルバンドでロックを演奏する。また最近はボクシングにのめり込み筋肉痛の日々を送る。

■メッセージ:
1ヵ月飲めば数百万円もする最新のバイオテクノロジーによって開発された超高額新薬が登場する一方、日本では近い将来、新しい薬が欲しくてもすぐには手に入らない日がくるかもしれません。このような環境変化のなか、新薬開発企画の現場ではどのようなビジネス手法を駆使して不確実性に対処し、また企業価値の最大化を図ろうとしているのか。そして、企業の永続性(ゴーイングコンサーン)のためにどのような経営戦略に基づき戦略的ポジショニングを再構築しつつあるのかをご紹介します。

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◆志水 太郎 氏
プレゼンテーマ:『「診断戦略」を世界の医療の標準に』
■ Profile
2005年愛媛大学医学部卒業。江東病院、市立堺病院内科チーフレジデント修了。 数ヵ国での総合内科武者修行・教育活動ののち、2014年東京城東病院総合内科チーフを経て、2016年4月より現職。著書『診断戦略』(医学書院)に代表される、診断思考大系の第一人者。
また『愛され指導医になろうぜ』(日本医事新報社)の出版・『ドクターG』(NHK)の出演など、国内外で多くの後進のロールモデルとなっている。公衆衛生学修士(米エモリー大学)、経営学修士(豪ボンド大学)。趣味は診断戦略とワインと映画。好きなスイーツは甘栗、ガトーショコラ、タルト・タタン。

■メッセージ:
医師の患者とのかかわりで行う仕事を「診断」と「治療」とザックリ分けると、診断という行為は患者さんをケアする方針を定める羅針盤のような役割があり、診療において非常に重要です。
しかし、それぞれの医師には決まった診断のトレーニングは卒前も卒後も系統的なものはなされていないだけでなく、そもそもそのような系統的な診断の原則論自体が提唱されていませんでした。
ここに着眼し、どのような医師でも原則論に従って実践を繰り返すことで一定以上の診断の力をつけることができるような診断の型を言語化し、提唱することを始めました。
これが著書にもなった「診断戦略」です。今後は自分のライフワークとしてこの「診断戦略」を国際出版を考え世界に広め、さらに内容を深め、そのアウトカムとして世の中の医師が高い診断力を担保し、診断のエラー率を減らすことで患者さんの安全はもちろん、厚生経済にも大きく寄与することができると期待しています。

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熊野 里枝子 氏(司会)
■ Profile
現職:米系メガファーマ 会社統合のプロジェクトマネジメントオフィスマネージャー。
大阪生まれ、埼玉育ち、幼少期インドネシアで育つ。2児の母。大学ではピアノを専攻、卒業後は青年海外協力隊で中米コスタリカへ2年半。帰国後Global ITベンダーを経て製薬業界へ。2004年現社入社後は新薬の開発部門にて様々なロールを経験、2010年よりプロジェクトマネジャーとして主に循環器・代謝疾患領域新薬開発プロジェクトを担当。2人目の育児休暇を利用しMBA取得(豪ボンド大学)。在学中BOPビジネスに深く感動したことがきっかけで、2016年1月よりアジアパシフィックの後発品を扱う部門へ出向中。
講演Global Leadership Forum 2015「なぜ、ピアニストからグローバル製薬会社のプロジェクトマネージャーに転身したのか?」等。